植物環境整理2/4(薬剤)

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からの続きで、今回は使った薬剤や使っている肥料を整理します。(これらも運ぶか思案中です。)

皆さんほかによい薬や情報がありましたら教えてください。(完全に薬中。)

目次

殺菌・防カビ剤

殺菌防かび剤関連です。

  • オーソサイド水和剤80
  • ベンレート
  • トップジンM
  • ダゴニール1000

あたりが殺菌の定番です。オーソサイドやベンレートは0.5g個包を最初購入していたのですが、大入りをチャック袋に小分けしたほうが消費期限までに使い切れるかは別として、コスパが良いです。ご近所さんとシェアできれば一番よいと思います。

オーソサイド

オーソサイドを腰水管理で使っていると臭くなりますので週1くらいでは水を交換したほうが良いと思います。

出来たカビも死滅させられるのでベンレート派の方が多いと思いますが、使いすぎて耐性菌ができてしまうとそのあとの手段がなくなるので、通常はオーソサイドで予防、それでも菌が出たらベンレートやトップジンなどで対応しています。(今のところベンレートまで使う必要がないです。)

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ベンレート

ベンレートは種子などの使用も大丈夫と書いてありますが、植物の中まで殺菌してしまうので菌やカビが出ていない限りは種子や幼い苗などには負担がかかると思いなるべく使わないようにしています。

大株の植え替え時や現地球の発根管理などは根の中まで殺菌したいこと、株が成長しきっていれば植物自体への影響が少ないのでベンレートの方が適していると思い使い分けています。

住友化学
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殺虫剤

  • オルトラン
  • スミソン

を時々散布しています。

オルトランとスミソン

庭の植物にカイガラムシがついていたので試したらばっちりでした。

また、バラにも散布したのですがいつもは虫が発生していたのですが今のところ虫がつかないで秋まできています。

また、私が思うところ、植物につく虫は夜に移動、付着することが多いと考えていますのでなるべく夜は屋内管理にしています。

もちろん昼間にも葉ダニなど上から飛んでくると思いますが、オルトラン散布で今の所発生していません。

こまめに観察することが一番の予防になると思います。

肥料

  • ハイポネックス液体→花の咲く前に使おうと思っていますので今は気が向いたときしか使っていません(リキダスと混合して使わないこと。散布する日を分けるのが理想だと思います。)
  • ハイポネックス個体→花が付く春ころに使いたいと考えています。
  • マグァンプK大粒→保持期間が中粒より長いのでこちらを使っています。
  • IBのチカラ(無臭と書いてありますが湿らすと少し臭います)→植え替えの直後に鉢の上に置いています。

私は夜は屋内管理にしていて、冬も屋内に置くつもりですので有機肥料に近いものとしては鶏糞炭くらいしか使っていません。

肥料はマグァンプとIB肥料だけですが元気に育っています。

マグァンプK

マグァンプK(マグネシウム、アンモニウム、フォスフェート、カリウムをくっつけた名前)は変な家族のパッケージですが 植物の必須栄養比は窒素-リン酸-カリウム=N-P-K=6-40-6 と圧倒的にリン酸が豊富です。

お店でパッケージをいろいろ見ていますがほかの肥料でリン酸がここまで高いものはないと思います。

リン酸は開花・結実を促進したり、根の伸長、発芽や花芽のつきをよくする働きがありますので塊根系ではおすすめだと思います。花系の植物にはハイポネックスが良いと思います。

それにマグネシウムが配合されていてリン酸の移動を助けたり葉緑素の生成に役立っています。

効果も1~2年と塊根系の植え替えのタイミングとも相性がよいです。(中粒は半年から1年なので微妙に期間が足りないように思います。)

マグァンプKは根に当たると根から酸が出ます。その酸と反応することにより肥料が溶出されるので土の中に混ぜ込むことが基本です。

たまに鉢底のほうにだけパラパラ蒔いていたり、表面に置いている動画がありますが根に当たらない混ぜ方だとほとんど効果がないと思います。

ハイポネックス
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IB肥料

こちらは小平太さんのブログで使用していることを教えていただきました。

IB肥料はイソブチルアルデヒド縮合尿素(IBDU)が入った肥料でマグァンプK同様に緩効性肥料です。

こちらは水にゆっくり溶けるので土には混ぜずに鉢の上に置くのが基本です。

これらの二つは緩効性肥料なので肥料やけを起こしにくくとても良い組み合わせだと思っています。

花ごころ
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活力剤

  • リキダス
  • メネデール
  • HB-101
  • 竹酢液(殺菌と有機肥料とを兼ねて時々散布しています。播種時も実験で使っています。)

私のお勧めはメネデールとHB-101で、この組み合わせが最強だと思っています。

実際にアデニウムで比較したことがありますが、圧倒的に葉の展開や葉の色が違っていて効果を感じました。

メネデール

メネデールは鉄が多く含まれていて根の成長、栄養の吸収効果のUPが期待できるものです。塊根系の根張りには必須だと思っています。播種時にも規定量よりも1/2から1/3程度薄めて使うとよいと思います。逆に濃すぎると発芽率が落ちると聞いています。理由の推測としては浸透圧などの関係で芽に栄養や水分がきちんと入らないためではないかと思います。

メネデール
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HB-101

HB-101は意見が2分しますが上でも書いたとおり葉の展開が良くなるとおもっています。

具体的にどの成分がどのように効果があるかが不明なため意見が分かれてしまうのだと思います。こちらも、経験でしか言えないですが播種時に規定量の1/2から1/3程度薄めて使用すると発芽率もよくなると感じています。

この前の小田園芸祭りで知り合い、とてもお世話になった石内さんという方が代理店をされてらっしゃるとのことですので次からはそちらで購入したいと思っていますがまだ大量に残っているので何年後になるかわかりません。。。。(ちなみにブリーダーもやってらっしゃるそうです。)

フローラ(Flora)
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竹酢液

竹酢液は殺菌と有機肥料の代替としてたまに散布します。

発芽管理でも芽が出ない時も実験的にかけています。

理由は南半球の植物の中には森林火災の後に発芽する植物(代表例はユーカリ)があり、煙などが発芽のスイッチになるものがあります。

スモークペーパーなどで発芽管理すると意外に発芽するものがあるとのことです。

日本ではスモークペーパーは個人販売以外では売っているのを見たことがない(日本での農業用としての使用は禁止されているからだと思います)ので木酢や竹酢などで代替するしかないです。オーストラリアの通販では売っているのを確認していますので今後チャレンジしちゃうかもしれません。(ドッキドキーのワックワクー)

発芽のスイッチの煙の中の成分も特定(cyanohydrinやKarrikin)されているそうです。cyanohydrinは梅の種子の中にもあるそうなので抽出して、播種時に散布も面白いかもしれません。(青梅を食べちゃいけない理由の青酸カリと同じ成分と思われます。)

光彦の名言「ペロリっ。これは青酸カリ。」を思い出したことは内緒です。

促進剤、ホルモン剤

  • オキシベロン
  • ラピッドスタート
  • ルートン
  • ビーナイン
  • ジベレリン+フルメット

オキシベロン

オキシベロンはパキプスの発根管理をされている方で知らない方はいないと思います。私は現地球の植え替え時は痛めた根が再度発根するように薄めに希釈したオキシベロンを散布しています。

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ラピッドスタート

こちらもパキプスの発根管理をされている方で知らない方はいないと思います。私は現地球の植え替え時は痛めた根が再度発根するように散布しています。また、ある程度大きくなった実生のパキプスの発根をよくするためにたまに与えています。メインの成分はマンガンとアミノ酸系だったと思います。

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ルートン

こちらもパキプスやグラキリスの発根管理でよく使われています。盆栽などでも挿し木で使っているのをよく見かけます。

ビーナイン

徒長防止剤として実験的に使ってみています。ある程度効果が見られていてよい感じです。添付書類を見ると使用回数に制限があるのでしょっちゅう使うわけにはいかないのですが、夏型植物を冬に休眠させずに屋内管理でどこまで徒長させずに成長できるかも実験したいと考えています。(ワックワクーのドッキドキー)

ジベレリン+フルメット

こちらは以前記載した好光性種子の話でも出てきたと思いますが発芽のスイッチとしてジベレリンという成分が必要になりますので強制的に直接満たしてやろうというのがこの薬の目的です。フルメットはジベレリンの付きをよくするものです。

実際にパキプスなどで試したのですが発芽時に散布して比較してみたのですがあまり効果が見られませんでした。ほかの植物には効果があるかもしれませんが、その後の展開で苗が少し弱くなって、倒れているものがあったりしていたのでそれ以降ほとんど使っていません。

発芽スイッチについて↓

ちなみにジベレリンは種なしブドウの受粉の代わりに使うそうです。

その他

  • キヨナールA
  • オキシドール

キヨナールA

塊根系の人はあまり使っていないですが色がグレーなので目立たないので超おすすめです。

皆さんがよく使われているトップジンのペーストとの違いは、殺菌能力の強さだと思います。

(皆さんそれをわかって使われているのでしょうか。)

トップジンのペーストの方が殺菌能力がありますが、傷口にオレンジ色のペーストを塗ると痛々しいイメージがあります。

キヨナールAは殺菌効果はあるのですがアルコールのみの殺菌なので殺菌能力を補うため私は、塗る前にトップジンMを塗布した後に使っています。効果はほぼ一緒だと考えています。

注意点はキヨナールは2種類あって新キヨナールはオレンジ色なので注意が必要です。

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オキシドール

(希釈してつかいます。怪我をしたときにスプレーしてかけると泡が出ますが、それは反応で酸素が発生し嫌気性菌を殺菌しています。それと同じ効果で根土の嫌気性菌の殺菌と根に酸素を与えたいときに使います。(薬局で買った方が安いです。)また、土の中には嫌気性菌と好気性菌という菌がいます。概ねの傾向としては好気性菌は土を活性化させ堆肥化するような菌です。嫌気性菌はヘドロのようなものをイメージするとよいと思います。動植物に悪影響がある菌です。昔実験で、好気性菌で土や葉っぱを発酵させたことがあるのですが、そのときは地中の温度が60℃近くなり湯気がモクモクと出ルくらい高温になり発酵していました。その後できた土はとてもふかふかしていてよい堆肥になっていました。なので嫌気性菌を殺菌し、好気性菌を活性化させるのには持って来いだと考えています。また、根本体の殺菌にも使えるのでかなりよいと思います。

まとめ

2023年5月ごろから本格的に播種を始めてよいと思われるものは片っ端から買っていろいろ試しました。

それぞれ購入する前にいろいろ調べ実際に使った結果一長一短がありました。その経験も都度詳しくブログに書いていきたいと思います。

次回は土の深掘りです。

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