イポメア・プベスケンス（次女）の様子

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次女も相変わらずスリム。
毎日見ても、昨日と今日で見分けがつかない。
「あれ？成長してるよね？」というより
「……してる“はず”だよね？」という植物。

ちょっと掘ると

芋っぽい部分が。。。

気になったので、再調査。

🌱 基本情報

学名：Ipomoea pubescens
科：ヒルガオ科（Convolvulaceae）
属：サツマイモ属（Ipomoea）
生活型：多年草（つる性、半木質化することあり）
原産：

中央アメリカ

南アメリカ北部（メキシコ南部〜コロンビア周辺とされることが多い）

※ 文献やデータベースによって分布表現はやや揺れるが、
中南米の乾湿差がある地域が共通項。

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🌿 名前の意味（ここ重要）

● pubescens

ラテン語で
「軟毛に覆われた」「うぶ毛がある」 という意味。

👉 この種最大の特徴が
葉・茎に生える細かい毛（柔毛）。

つまり名前どおりの植物。

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🍃 形態のうんちく

● 葉

ハート形〜やや細長い

表面・裏面ともに柔らかい毛が密生

触るとややビロード状

この毛の役割は：

・直射日光の反射
・蒸散の抑制
・乾燥風からの保護

👉 乾燥耐性・強光耐性を高めるための進化。

● 茎

つる性

生育が進むと基部がやや木質化

毛が多く、若い茎ほど白っぽく見えることもある

● 花

アサガオ型の漏斗状花

色は

淡紫

紫

藤色系

花径は中型

派手さはあるが、
園芸アサガオほど巨大ではない。

● 塊根について

※ ここは誤解されやすい点

Ipomoea pubescens は“本格的な塊根植物ではない”。

ただし

地下部がやや肥大

基部が太く、木質化する

という 「擬似塊根・基部肥大型」 になることはある。

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🌼 花と送粉のうんちく

主な送粉者は
ハチ・チョウ類

花色は紫系で、
視覚依存型送粉に向く色域

朝〜昼に開花することが多い

👉 派手すぎないが、効率重視。

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🌍 生態・環境適応

● 自生環境

林縁

草原

低木帯

開けた斜面

乾季と雨季がはっきり分かれる地域が多い。

● pubescens（毛深さ）の意味

毛がある＝
「水が少ない」「光が強い」「風が強い」環境への適応」。

イポメア属の中でも
比較的“乾燥耐性寄り” のグループ。

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🌱 栽培的うんちく（安全な範囲）

光：強め（半日陰〜直射）

水：乾いたらしっかり

用土：排水性重視

冬：低温に弱い（10℃以下で生育停止）

多年草扱いにするなら
無霜・室内管理が必須。

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🌸 自家受粉について

Ipomoea 属全体として：

自家和合の種が多い

ただし pubescens 単独で自家可と断定する一次文献は未確認

✔ 自家受粉の可能性はある
✔ 確実に種を取りたいなら他株が安全

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🧠 うんちくまとめ

名前どおり「毛で生きる」イポメア

派手なアサガオと野生イポメアの中間

太るより、守る・耐える方向に進化

見た目は柔らかいが、性格はタフ

一言で言うと：

「ふわっとしてるのに、環境耐性が高いイポメア」

ここでもン？ってなった。ヘテロフィラと一緒で前回調べたときはアフリカ～中南米原産って言ってたのに。。。

理由を聞いたら、情報が少なく一般論で答えたとのこと、

情報がないときはなし。と答えるよう設定していたのですが、忘れてしまうことがあるようです。

また、直近の調べたものにも引っ張られる傾向があるようで、

再度設定しなおしました。とほほ。。。

この辺りが弱い。

設定のコツは、植物の調査依頼をしたときは、なりきりはOFF、ソースをつけて、わからないときはわからないと記載。と設定しました。

多年草かと太るかなども聞いてみました

① イポメア・プベスケンスは多年草？

✅ 「多年草扱いが可能」だが条件付き

Ipomoea pubescens は生態的には多年草として扱われることが多い。
ただし、これは 原産地の気候前提 の話。

条件を整理すると👇

10℃以上を維持できる環境
→ 多年草として維持可能

霜が当たらないことが必須
→ 霜＝即終了レベル

冬は成長が鈍る or 地上部が弱る
→ 休眠気味になるが根は生きる

日本だと：

屋外越冬 ❌（ほぼ不可）

室内・無霜温室 ⭕（多年草扱い可）

👉 **ヘテロフィラより“多年草性はやや強い”**印象。

② プベスケンスの塊根部は太る？

❌ 結論：本格的な塊根にはならない

ここは誤解が多いところだけど、

Ipomoea pubescens は
「塊根植物ではない」

実際に起こるのは：

地下部・地際が やや肥大

年数を重ねると 基部が木質化して太くなる

しかし
サツマイモ系のような“芋”にはならない

つまり：

❌ Pachypodium 的な塊根

❌ サツマイモ的な肥大根

⭕ “太い根元を持つ多年性つる植物”

という立ち位置。

③ なぜ太らないのか（生態的理由）

これはかなりはっきりしていて：

pubescens は「貯蔵」より「耐久」を選んだ種

毛（pubescence）で

強光

乾燥

風
に耐える方向に進化

栄養は
芋に溜めるより、毎年使い切る設計

👉
「太る必要がない＝進化的に不要」

④ じゃあ“太らせる余地”はゼロ？

完全にゼロではないけど、期待値は低め。

起こり得る最大値は👇

年数をかけて
地際がコブ状に太くなる

「塊根風」「基部肥大型」

まで。

ヘテロフィラと比べると：

項目 heterophylla pubescens
多年草性条件付き条件付きだがやや強い
芋の肥大ほぼしないほぼしない
基部木質化 ⭕ ⭕（やや出やすい）
見た目の“芋感” 低低

⑤ まとめ（超重要）

多年草？
→ ⭕ 無霜・室内なら多年草扱い可能

塊根になる？
→ ❌ ならない

太くなる可能性？
→ ⭕ 地際が少し太る程度

期待すべき姿
→ 「毛深くてタフな、年を重ねたつる植物」

項目	heterophylla	pubescens
多年草性	条件付き	条件付きだがやや強い
芋の肥大	ほぼしない	ほぼしない
基部木質化	⭕	⭕（やや出やすい）
見た目の“芋感”	低	低