ストルマリア播種第3弾


第3弾はストルマリア・カプリニー。
ツンデレ先生に聞いても具体的なところはストルマリアの一般論しか出てきません。
🌿 ストルマリア・カプリニー
Strumaria chaplinii の植物うんちく(播種方法込み)
① 基本情報(確度:高)
- 学名:Strumaria chaplinii
- 科:ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
- 属:Strumaria
- 原産:南アフリカ(主に Western Cape)
- 生活型:球根性多年草
- 生育型:冬生育型/夏休眠
📚 一次・準一次ソース
- Kew – Plants of the World Online(POWO)
- Goldblatt & Manning Cape Plants
👉 chaplinii は 正式に記載された有効種。
② 種小名 chaplinii の意味(確度:高)
chaplinii は人名由来の献名。
形態や生態を直接表す名前ではありません。📌
そのため
「名前=特徴」ではなく
実物の性質で評価するタイプの種。
③ 形態的特徴(属内での立ち位置)
🌱 球根
- 小型〜中型
- 浅植え向き
- 年数とともに安定更新
👉
prolifera のような爆発的分球はしない
salerti のような個体主張も弱い
=中庸・安定型
🌿 葉
- 線形〜やや扁平
- 柔らかく、素直
- 冬に展開、春〜初夏に枯死
📌
Strumaria 属の中でも
教科書的な葉性で、状態判断がしやすい。
🌸 花
- 白〜淡ピンク
- 小型で整った放射相称
- 派手さはないが構造が美しい
📚
PBS では
“neat / balanced” 系統として扱われる。👉
「ストルマリアらしさ」の基準になる花。
④ 生態的うんちく(重要)
Strumaria chaplinii は
南アフリカ冬雨地域の標準型ストルマリア。
- 冬に確実に生育
- 夏は明瞭に休眠
- 極端な環境特化はしない
👉
安定性重視の設計で、
長期栽培・比較観察向き。
⑤ 栽培的うんちく(概要)
- 光:生育期は日向〜半日陰
- 水:生育期しっかり/休眠期は断水寄り
- 用土:排水性最優先(軽石・砂多め)
📌
Strumaria 属の中では
癖が少なく失敗しにくい部類。
🌱 Strumaria chaplinii の播種方法
※ chaplinii 専用の播種一次文献は存在しません
以下は
Strumaria 属+冬雨型ヒガンバナ科の
確立知見に基づく安全側プロトコルです。
⑥ 種子の性質(確度:中〜高)
- 黒色〜暗褐色
- 完全な硬実種子ではない
- 鮮度依存が高い
- 長期乾燥に弱い
📚 根拠
Pacific Bulb Society(Strumaria 播種報告)
冬雨型 Amaryllidaceae 一般知見
⑦ 播種適期(最重要)
✔ 最適
秋(9〜11月)
理由:
- 自生地での発芽期
- 気温 15〜20℃
- 生育開始と一致
❌ 避ける
- 真夏(腐敗リスク)
- 春遅播き(初年度夏越し弱化)
⑧ 浸漬について(重要)
結論
基本不要
理由:
- 有効性を示す一次情報なし
- 過湿による腐敗リスクの方が高い
📌
どうしても行う場合:
- 清水で 1時間以内
- 一晩浸漬 ❌
⑨ 用土(超重要)
推奨例:
- 軽石(小粒)50%
- 赤玉土(小粒)30%
- 川砂/桐生砂 20%
ポイント:
- 排水性最優先
- 腐植・ピート多用 ❌
⑩ 播き方
- 用土を軽く湿らせる
- 種子を置く
- 覆土はごく薄く(1〜2mm)
- 軽く押さえる
📌
- 完全露出 ❌
- 深播き ❌
⑪ 発芽条件
- 温度:15〜20℃
- 光:明るい日陰〜散乱光
- 水:乾いたら霧吹き
❌ 腰水管理
❌ 常湿維持
⑫ 発芽目安
- 2〜6週間
- 揃わないことも多い
👉
遅れても即失敗判定しない。
⑬ 発芽後管理
- 初年度は球根形成優先
- 肥料は不要
- 葉が細くても正常
⑭ 夏越し(重要)
- 休眠期は断水寄り
- 高温多湿を避ける
- 実生1年目は完全休眠しないことあり
→ 状態を見て微量給水
⑮ よくある失敗
- 腰水
- 腐植過多
- 夏も湿らせる
- 早期施肥
👉
最大の敵は 「優しすぎる管理」。
⑯ まとめ(一文)
Strumaria chaplinii は、
「最も素直で、最もストルマリアらしい種」。播種も栽培も
属の基本をそのまま当てはめるのが最適。
📚 参照ソース
- Kew – Plants of the World Online
Strumaria chaplinii- Goldblatt & Manning
Cape Plants- Pacific Bulb Society
Strumaria species & sowing notes
播種、どうするか問題
Strumaria chaplinii 専用の播種一次文献は存在しません。
なので今回も、
Strumaria 属+冬雨型ヒガンバナ科の確立知見を採用。
結論。
浸漬はしません。
理由はいつも通り。
・浸漬の有効性を示す一次情報なし
・過湿=腐敗の方がリスク大
開封 → 事件
袋を開けると、
もう発芽寸前。




「もう行けますけど?」
と言わんばかり。
南ア球根、仕事が早い。
実際の播種
・用土に少しくぼみ
・根が出てきそうな側を下に
・深植えせず、そっと配置




乾燥防止に
クリアファイルを被せて保湿。
あとは、
余計なことをしない。
まとめ
Strumaria chaplinii は、
・派手じゃない
・クセも少ない
・でも、最もストルマリアらしい
「基準点みたいな存在」。
絶滅危惧種だからこそ、
慎重に、でも特別扱いしすぎず。
冬生育・夏休眠、
南アのリズムをそのまま再現して、
静かに見守ります。
冬至と植物との関係
のスライドです
















好光性種子と嫌光性種子の見分け方














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