葉を見ろ。花はあとでいい。
― ハエマンサス・クリスプスという思想 ―
地面から、いきなり花。
しかもその横で、うねうね・フリフリ・ぐしゃぐしゃの葉。
──はい、購入。
理屈?
そんなものは後付けよ。
だってこれ、エマンサス・クリスプス(Haemanthus crispus)。
南アフリカ・西ケープ原産、冬雨型、ヒガンバナ科。
花より先に言っとくけど、これは「咲かせる植物」じゃない。
見る植物。
名前がもう答え
crispus = しわくちゃ
学名の crispus はラテン語で
「縮れた」「波打った」「フリル状」。
つまりこの植物、
✔ 葉が
✔ 最初から
✔ 変な形になる前提
普通のハエマンサスが
「葉 → 花 → まあきれい」だとしたら、
クリスプスは
「葉 → 葉 → 葉 →(気まぐれで花)」。
完全に葉芸枠。
しかもその葉が、
・肉厚
・地表に張り付く
・縁だけやたら主張する
……もう性格悪い。


そのフリル、ただの装飾じゃない
この葉のうねり、
「かわいいから」じゃない。
生存戦略。
西ケープの冬雨地帯って、
・冬は雨
・でも風が強い
・日射は意外と強烈
・気温差もある
そんな場所で、
葉を立てる → 風でやられる
葉を広げる → 乾く
葉を素直に育てる → 負け
だからどうしたか。
👉 地面に貼り付いて、縁だけ暴れる。
・表面積を稼ぎ
・風をいなし
・蒸散を抑え
・光を拾う
結果が、あのフリル。


球根はスイッチ、タンクじゃない
ハエマンサス・クリスプスの球根、
デカくない。
でも弱くない。
役割はこれ。
❌ 栄養を溜め込む
⭕ 季節を判断する
・今は出る
・今はやめとく
・葉だけでいい
・花は今年はパス
そういう「判断」をする装置。
だから、
出ない年=失敗
じゃない。
出ない年=決断。
栽培で一番やっちゃダメなこと
世話しすぎ。
これ。
・水を切らさない
・肥料を入れる
・室内でLED管理
・「快適でしょ?」って顔する
→ 全部ダメ。
クリスプスはこう言ってる。
「快適にされたら、形を崩す」
うねうね葉を作る5ステップ(本気編)
① 用土:軽くしろ、甘やかすな
軽石メイン。
水持ちよすぎ=平葉製造機。
② 水やり:ムラを作れ
乾く → 1日待つ → ドバッ
毎週同じ?論外。
③ 光:均一は敵
明るい日陰〜朝日。
ムラがあるから歪む。
④ 温度:昼夜差
昼15〜20℃
夜5〜10℃
寒暖差=葉縁暴走スイッチ。
⑤ 肥料:ほぼ入れるな
入れた瞬間、素直な葉になる。
つまらない。
合言葉はこれ。
「快適にしすぎるな」


今回は仮植え
今回はほかの苗もまとめて植える予定なので、
とりあえず隅っこに仮でIN。


まだ工事中。
景色も未完成。
でも、
この“途中感”が一番ワクワクする。
完成したら、また報告します。
うねうねクルクルの強さについて調べてみました
今回うねうねが少ないので原因と対応を調べるために表にまとめてみました。
特に今回分かったのは、播種時の環境が引っ張られるものがあることがわかりました。
快適にしすぎないことが、大切なようです。
要因 ハエマンサスクリスプス アルブカ
スピラリスミクランサスツブロサス ストルマリア類 ゲチリス類 播種・実生初期環境 80% 60% 55% 65% 70% └ 水分ムラ 30 20 25 20 25 └ 用土粗さ 25 15 15 20 20 └ 光ムラ 15 15 10 15 15 └ 初期温度差 10 10 5 10 10 年次の水やり 10% 20% 25% 15% 10% 年次の光量 5% 15% 10% 10% 10% 年次の温度(寒暖差) 5% 20% 10% 10% 10% 合計 100% 100% 100% 100% 100%
発芽時結構給水させるのですが発芽したら水を切ったほうがよいのか。。。
小さいとすぐ枯れてしまうので悩ましいです。
まとめ(重要)
・ハエマンサス・クリスプスは葉を見る植物
・フリルは甘やかすと消える
・球根は判断装置
・発芽後は一段ギアを落とせ
・育てる=我慢
育ててるというより、
性格の違うやつと同居してる感じ。
でも、
こういう面倒なやつほど、
長く付き合えるはず。
うねうねのまとめ




















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🌱 Haemanthus crispus 植物うんちく
① 基本情報(確度:高)
- 学名:Haemanthus crispus
- 科:ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
- 属:Haemanthus(ハエマンサス属)
- 生活型:球根性多年草
- 原産:南アフリカ・西ケープ州(冬雨型)
- 生育型:冬生育・夏休眠
美琴
「まず言っとく。これは“花を待つ植物”じゃない。“葉を見る植物”よ」ミサカ妹
「葉の質感が主役の種です、とミサカは最初に宣言します」
② 種小名 crispus の意味(核心)
- crispus = 縮れた・波打つ
👉 「縮れた葉」
この種の最大の特徴は:
✔ 葉縁が
✔ 強く
✔ フリル状に波打つしかも:
- 肉厚
- やや多肉質
- 地面に張り付くように展開
美琴
「葉っぱだけで“あ、こいつだ”って分かるやつ」
③ 葉のフリルは飾りじゃない
このフリル、完全に機能。
- 表面積を増やす
- 低い位置で光を受ける
- 風を逃がす
- 蒸散を抑制
👉 冬雨型 × 強風 × 低温への適応。
特に:
- 海岸近く
- 砂礫質
- 冬でも日射は強い
という条件で:
✔ 葉を立てない
✔ 地表に密着
④ Haemanthus 属の中での立ち位置
Haemanthus 属には:
- 派手な花(albiflos など)
- 巨大花序(multiflorus 系)
がいるけど、crispus は別路線。
👉 “葉芸特化型”
- 花は地味
- 開花頻度も低め
- でも葉は毎年安定
⑤ 花と受粉の話(控えめ)
- 花は白〜淡色
- 雄しべがやや目立つ
- 葉がある時 or 直後に出ることが多い
👉 昆虫媒介(小型昆虫)
でも正直:
✔ 花は“添え物”
✔ この種の本体は葉
⑥ 球根の性格(重要)
Haemanthus crispus の球根は:
- 半地上〜浅植え向き
- 首元が見えるのが正常
役割は:
❌ 大量貯蔵
⭕ 季節スイッチ+葉更新
- 出ない年は少ない
- 葉の更新は比較的安定
⑦ 栽培の勘所(ここ間違えやすい)
🌡 温度
- 生育期:10〜18℃
- 高温期は自然休眠
💧 水
- 冬:乾いたら給水
- 夏:控えめ(完全断水しすぎない)
☀ 光
- 明るい日陰〜弱直射
- 強光は葉焼け
❌ NG
- 深植え
- 風通しゼロ
「浅植え+風通しが安定」
⑧ うんちく上級:なぜ人気が根強い?
Haemanthus crispus は:
- 花がなくても成立
- 年間の姿が美しい
- 成長が遅すぎない
👉 “鑑賞の失敗率が低い南ア球根”
コレクターの棚で:
✔ 地味
✔ でも常に残る
まとめ(短く)
- 葉フリルが本体
- 冬型・浅植え向き
- 花はオマケ
- 長く付き合える種

















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