サイカス カイルンシアナ Cycas cairnsiana

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アボカドの種みたいな種から始まる、青いソテツの話

Cycas cairnsiana(サイカス・カイルンシアナ)播種ログ

©baronsamedi(via iNaturalist) CC BY-ND 4.0

目次

種子がアボカドすぎる件

届いた種子、第一印象はこれでした。

「……アボカド?」

形もサイズ感も、あの“切ったら中にデカい核”のやつにそっくり。
ただし水に浸すと、ちょっと雰囲気が変わってきます。表面の質感が落ち着いて、「あ、これは果実じゃなくて“生き物の部品”だわ」みたいな顔になる(伝われ)。

どんな植物? ざっくり言うと「青いソテツの局地もの」

この子はソテツの仲間(裸子植物)で、オーストラリア北東部クイーンズランド州の Newcastle Range 周辺に分布が知られる局地種、という整理がされています。

生育環境についても、文献では 浅い~骨格質の“ざらついた土”+花崗岩(siliceous granites) と書かれていて、「根を伸ばすというより、岩と付き合って生きるタイプ」感が強い。

うんちく本丸:なぜ青い(銀)?

“青いソテツ”枠の中でも、この種はわりとストレートに説明されていて、

  • 成熟葉が「強いワックス」「非常にグラウカス(glaucous)」
  • 新芽には“密だけどゆるいオレンジ色の毛(tomentum)”

……といった特徴で他種と区別される、と記載されています。

つまり、あの青〜銀っぽさは「気分」じゃなくて、だいぶ構造(ワックス)寄り

受粉とタネの話:ソテツはだいたい“1株完結しない”

ここは現実パート。
ソテツ類は基本、**雌雄異株(オス株・メス株が別)**なので、1株だけ育てても種が採れる前提ではないです。
まずは育てる。話はそれから。


今回の播種:冬の“蒸れ蒸れ大作戦”(ただし酸欠は許さない)

① まず浸漬(清潔スタート&吸水)

  • ベンレートT+メネデール約1時間 浸漬
  • その後播種へ

「効くかどうか」はさておき、冬場に長期管理するなら、最初にカビの運要素を減らすのは精神衛生に効く。

③ 水苔にくぼみ→そっと置く

  • 水苔に軽くくぼみ
  • 種を 押し込まず “置く”
  • ふんわり蓋(密閉しすぎない)

狙いは「湿度は欲しい、でも酸欠と菌の宴会は困る」。

④ 32℃近辺で保温

  • 32℃前後で管理
  • 発芽待ち

ここから先は、やることが少ない。
待つ → たまに覗く → 待つ
覗きすぎると増えるのは発芽率ではなく、こちらの感情だけ。

まとめ:「時間がかかるロマン」

  • 種はアボカドに似すぎ(でも食べない)
  • Newcastle Range 周辺の局地種として整理される
  • ワックスでグラウカス、若い芽はオレンジ毛が特徴
  • 冬は 湿度+高温で“蒸れ蒸れ大作戦”、ただし酸欠とカビは敵

発芽が動いたら、またログを追記します。
(この手の植物、だいたい「発芽した瞬間がゴールで、そこからがスタート」)

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