キフォステンマ・ウター(Cyphostemma uter)10粒

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― 南ア便ラスト、そして17日目の沈黙 ―

南アから届いた種、奇想天外を除くと最後になる

キフォステンマ・ウター(Cyphostemma uter)

ブドウ科なのに、塊根植物。
この時点で少し様子がおかしい植物です。

Photo ©kristofz (iNaturalist) / CC BY 4.0

過去の播種からだいぶスキルも上がってきているはず?なので、

再度調べてみます。

■ キフォステンマ・ウターとは何者か

Cyphostemma uter は、ブドウ科キフォステンマ属の塊根性・多肉性の低木です。

Kew POWO では、原産はアンゴラ南西部〜ナミビア北西部。
乾燥した低木地帯や砂漠寄りの環境に生える、塊根性の亜低木〜低木として扱われています。

つまり、

👉 ブドウ科
👉 でも乾燥地仕様
👉 しかも水を貯める

という、なかなかクセの強い一団。

普通、ブドウ科と聞くとブドウ棚とかツル植物を想像します。

でもウターは、

ブドウ科の顔をした乾燥地の水タンク。

方向性がだいぶ違います。

■ キフォステンマ・ウターとは何者か

Cyphostemma uter は、ブドウ科キフォステンマ属の塊根性・多肉性の低木です。

Kew POWO では、原産はアンゴラ南西部〜ナミビア北西部。
乾燥した低木地帯や砂漠寄りの環境に生える、塊根性の亜低木〜低木として扱われています。

つまり、

👉 ブドウ科
👉 でも乾燥地仕様
👉 しかも水を貯める

という、なかなかクセの強い一団。

普通、ブドウ科と聞くとブドウ棚とかツル植物を想像します。

でもウターは、

ブドウ科の顔をした乾燥地の水タンク。

方向性がだいぶ違います。

■ 自生地から見る性格

分布はアンゴラ南西部〜ナミビア北西部。

園芸情報では、暑く乾いた石の多い斜面、標高100〜450mあたりに生えるとされることがあります。

ここから読むと、

👉 暖かい時期に動く
👉 強い光を好む
👉 排水性が重要
👉 低温多湿は危険
👉 休眠期は乾かす

という感じ。

ただし、日本の夏は湿度が高い。

なので、

暑い=水多め

ではなく、

暑いけど風を通す

が大事になりそうです。


■ 姿のうんちく

ウターは、キフォステンマ属の中でも塊根らしさが分かりやすいタイプ。

若いうちは細い枝や葉が目立つはずですが、時間が経つと基部や幹に存在感が出てくるタイプです。

つまり、

すぐ完成形になる植物ではありません。

数年単位で、

👉 幹が太る
👉 枝が増える
👉 乾燥地植物っぽさが出る

この変化を楽しむ植物。

完全に長期戦です。


■ 名前の話

Cyphostemma は、ざっくり言うと「こぶ状の花冠・花序」に関係する名前とされます。

一方で、種小名の uter については、今回確認できる範囲では明確な由来は分かりませんでした。

ここは無理に断定しません。

ただ、IPNI ではもともと Cissus uter として扱われていた履歴があります。

つまり、

👉 昔は Cissus
👉 今は Cyphostemma

という分類の流れ。

植物、名前でも普通に引っ越します。

下準備

今回は10粒。

まずは一晩浸漬。

そのあと、果肉をしっかり落とします。

ここ重要。

ティッシュと激落ちくんで、

👉 こする
👉 落とす
👉 また見る
👉 まだ残ってる
👉 さらに落とす

完全に地味作業。

でも、果肉残りはカビの温床になりやすいので、ここはかなり大事です。

■ 殻の処理

今回は先端をカットせず、

殻が割れそうな出っ張り部分をデザインナイフで軽く削る

という方法にしました。

理由は、

種の硬さを見た感じ、そこまで大きく削らなくてもいけるかもしれないと思ったからです。

要するに、

👉 大きく傷をつけるより
👉 給水のきっかけだけ作る

くらいのイメージ。

ここは実験です。

■ 殺菌

その後、

👉 ベンレートT 2時間浸漬

して播種。

今回は果肉除去+軽い殻削り+殺菌という組み合わせです。


■ 播種(4月19日)

そのまま播種して、

クリアファイルをかぶせて保湿。

いつものやつ。

「これで出るだろう」

と思っていました。

そして17日目(5月5日)

■ 17日目(5月5日)

結果。

全く発芽の兆しなし。

静か。

あまりにも静か。

発芽箱の中だけ時間が止まっています。


■ ここで考える

何か条件が悪いのかもしれない。

温度か。
湿度か。
削りが浅かったか。
そもそも後熟か。

いろいろ考えていて、ふと思いました。

そういえば、ブドウって嫌光性種子じゃなかった?

ブドウ科全体にそのまま当てはめていいかは分かりません。

ただ、ウターはブドウ科。

可能性としては試す価値あり。


■ 方針変更

ということで、今日から

1cmほど埋めました。

いままでは比較的浅めに置いていましたが、ここから少し遮光方向へ変更。

さらに温度も少し低い可能性があるので、そこも今後要確認です。


■ 今回の学び

実生は、出ないときが一番考えます。

発芽したときは喜ぶだけ。

でも出ないときは、

👉 温度
👉 光
👉 覆土
👉 種の処理
👉 後熟
👉 水分

全部疑い始める。

完全に推理ゲーム。

■ まとめ

キフォステンマ・ウター。

👉 ブドウ科なのに塊根
👉 乾燥地の水タンク系
👉 果肉除去して播種
👉 軽く殻を削って処理
👉 17日目で沈黙
👉 今日から1cm覆土へ変更

まだ失敗とは言いません。

ただ、黙っている。

かなり黙っている。

とりあえず今は、

「ウター、お前は光が嫌だったのか?」

と問いかけながら、もう少し様子を見ていきたいと思います。

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