黒ハオ探索。
まだまだ続いています。
最近の私は、
黒っぽいハオルチアを見るたびに立ち止まります。
「おっ。」
「これは……。」
「黒い。」
「いや、灰色?」
「いや、でも黒い。」
完全に不審者です。
でも黒ハオ好きなら正常です。
たぶん。
今回の主役はこちら。
👉 Haworthia atrofusca ‘Mutant’


いわゆる、
アトロフスカ・ミュータントです。
名前からして強い。
ミュータント。
植物名というより、特殊能力者です。
X-MENの名簿に混ざっていても違和感ありません。
まず名前の整理
この株、流通名ではだいたい、
Haworthia atrofusca ‘Mutant’
Haworthia magnifica var. atrofusca mutant
Haworthia atrofusca mutant variegated
みたいな名前で出てきます。
ただし分類上は少しややこしいです。
Kew POWO では Haworthia atrofusca G.G.Sm. は独立種ではなく、
Haworthia magnifica var. atrofusca
のシノニム扱い。
なので、かなり堅く書くなら、
Haworthia magnifica var. atrofusca ‘Mutant’
園芸ラベルとして分かりやすく書くなら、
Haworthia atrofusca ‘Mutant’
でいいと思います。
ハオルチア界隈、
本名、旧名、流通名、園芸名が入り乱れがちです。
履歴書が3枚くらいある植物。
atrofusca の意味
atro- は「暗い」「黒っぽい」。
fusca は「褐色」「暗色」。
つまり atrofusca はざっくり言うと、
👉 黒っぽい・暗褐色のハオルチア
という意味合いです。
名前の時点で黒ハオ適性があります。
普通のアトロフスカは、黒緑〜暗褐色に締まる渋いタイプ。
暗い葉色。
半透明の窓。
細かな突起。
落ち着いた雰囲気。
つまり、
派手さで押してくるタイプではなく、
「近くで見ると沼」
系です。
“Mutant” は何がミュータントなのか
ここが一番面白いところです。
アトロフスカ・ミュータントは、一般に葉の窓・葉先・葉の形が変異した園芸クローンとして流通しています。
普通のアトロフスカが、
黒く締まった渋い窓系ハオルチア
だとすると、
ミュータントは、


窓が溶けたように広がる
葉先が不規則になる
葉が歪む
成長点が少し暴れる
たまに斑入りも出る
という感じ。
つまり、
👉 「普通に整列する気があまりない」
タイプです。
ただ、今回の株はミュータントの拗らせ具合としては少し控えめ。
暴れ散らかしているというより、
「上品に拗らせています」
という雰囲気。
ここが良い。
写真で見ると、葉先の窓が少し歪み、透明部分が不規則に広がっています。
水をまとった状態だと、その窓がさらに光を拾って、
黒。
灰緑。
茶紫。
半透明。
深い緑。
いろいろな色が一気に出てきます。
まるで、
黒ハオ界のステンドグラス。
いや、
暗黒ステンドグラス。
言葉が急に厨二になります。
でも仕方ない。
実物がそういう顔をしています。
原種アトロフスカもかなり渋い
園芸名の“ミュータント”がポップなので忘れがちですが、
元になったアトロフスカ自体もかなり渋い植物です。
アトロフスカは Haworthia magnifica group の中の暗色タイプとして扱われます。
原種系は南アフリカ Western Cape 州、
Riversdale〜Heidelberg 周辺に関係するグループとされます。
さらに SANBI Red List では、
Haworthia magnifica var. atrofusca は Vulnerable / 危急 として掲載されています。
つまり園芸で見るミュータントはポップな名前ですが、
背景にある原種系はかなりローカルで、
保全的にも気を使うグループです。
こういうところが植物の面白いところ。
見た目はかわいい。
名前はミュータント。
でも調べると、急に産地と分類と保全の話になる。
園芸沼は深いです。
ということで植え替え
調べたところで植え替えです。
今回も白砂で仕立てました。
黒いポット。
白砂。
そこに暗色のミュータント。
このコントラストが良い。
黒ハオって、
黒い鉢に入れてもかっこいいんですが、
白砂を合わせると一気に窓が浮きます。
暗い葉の中にある透明感が見えやすくなる。
光が入った時の緑がきれいに出る。


今回の写真でも、
外側は暗いのに、
中心部や葉の付け根あたりに深い緑が出ています。
これがたまりません。
黒いのに光る。
暗いのに透ける。
渋いのに艶がある。
もう矛盾だらけです。


でもその矛盾が良い。
ミュータントならではの窓
特に面白いのは窓の入り方。
普通の整った窓ハオとは違って、
葉先の透明部分が少し崩れています。
きれいな三角。
ではなく、
少し溶けたような形。
少し流れたような線。


そこに濃い筋が入る。
この不規則さが光を乱反射させて、
見る角度で全然違う表情になります。
きっちり整った美しさではなく、
少し事故った美しさ。
でも、良い事故。
園芸界の「結果オーライ」です。
完成
植え替え後、改めて見て思いました。
かなり良い。
黒と窓のコントラストが最高です。
ミュータントの拗らせ具合は控えめですが、
その分、全体のまとまりがあります。
尖りすぎていない。
でも普通でもない。
ちょうど良い変さ。
この「ちょうど良い変さ」って大事です。
植物趣味では、
きれいすぎると物足りない。
でも暴れすぎると管理が怖い。
その間にいる株が、
妙に刺さることがあります。
今回のアトロフスカ・ミュータントはまさにそれ。
黒ハオとしての渋さ。
ミュータントとしての不規則さ。
窓ハオとしての透明感。
全部がほどよく混ざっています。
まとめ


今回の黒ハオ探索。
Haworthia atrofusca ‘Mutant’
分類的には、
Haworthia magnifica var. atrofusca ‘Mutant’
と書くのが堅そうですが、
園芸的にはアトロフスカ・ミュータントで十分伝わると思います。
atrofusca は暗褐色・黒っぽいという意味合い。
そして Mutant は、窓や葉先の変異を楽しむ園芸クローン。
今回の株は、
黒。
深緑。
灰紫。
半透明の窓。
不規則な葉先。
そして光の乱反射。
黒ハオ探索の中でも、
かなり面白い一株になりました。
とりあえず今は、
「黒ハオって、黒い植物じゃなくて、光を捕まえる植物なんだな」
と思っています。
黒と窓。
影と透明感。
渋さと変異。
ミュータントなのに上品。
これはずるい。
黒ハオ探索は、
まだまだ終わりそうにありません。🖤🌿✨
おすすめ
下のアマゾンから入って、記載しているもの以外でも購入してもらえると励みになります!
☟おすすめ よかったらここから経由して何か(ドッグフードでもいいです)買ってもらえると嬉しいです
↓30個以上買うならスリット鉢 マジカルポット 75 2号×50個 約225cc 肉厚 サボテン | チャームのほうが得だと思います(6000円以上買えば送料無料なのでさらにお得。)
↓DCMとほぼ同じ値段なのでセールの時に買うとお得です
☟マグァンプKはアマゾンよりホームセンターの方が安いです。
↓最近はホームセンターに売っていないのでここから買うとよいと思います。
↓神対応。















コメント