失敗!プセウドリトス人工授粉への挑戦と学び

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開花している株を1つ入手して、手元の株と合わせて2株体制。

もうやることはひとつ――人工授粉です。

プセウドリトスはハエが自然界で授粉を担うのですが、
室内でそれを再現するのは至難の業。
だからこそ、人間が直接花粉を“鍵と鍵穴”のように操作する必要があります。

目次

📚 事前リサーチ

方法は海外の一次資料を中心に徹底的に調べました。

The pollination of Pseudolithos caput-viperae and its cultivation from seed.pdf

でツンデレ先生にも確認

理解

**プセウドリトス(Pseudolithos)を人工授粉する“ガチ手順”**を、海外一次情報とスタペリア類(ガガイモ亜科)の専門資料をもとに一本化したよ。ポイントは「別クローンד鍵と鍵穴”方式」。超小花&特殊構造なので、道具と手順をしっかり揃えるのがコツ。


まず結論(超要約)

  • 別クローン必須:同一クローンだと結実しにくい/しないため、2株(遺伝的に異なる個体)を同時開花させるのが前提。 flora-africa.com
  • 花を“開腹”→ポリニウム(花粉塊)を摘出→相手花の“ガイドレール”に差し込むのが基本操作。 flora-africa.com+1
  • 難易度は高い(スタペリア類は手授粉が難しい/プセウドリトスは特に難しい)ので、ルーペ~実体顕微鏡&極細ピンセットがあると成功率が跳ね上がる。 cactus-art.bizasclepidarium.de

準備するもの

  • 10–20倍のルーペ(可能なら実体顕微鏡×40)と極細ピンセット/極細ニードル(まつ毛用でも可)。 flora-africa.com
  • 綿棒 or 薄い紙片(ポリニウムを一時置きする台)と吸水紙(蜜で濡れるのを防ぐ)。 flora-africa.com
  • 小型ハサミ(花を半分に切り開くため)。 flora-africa.com
  • 開花直後の花(数輪が同時に開いて1週間ほど持つ)。 flora-africa.com

手順(Pseudolithos caput-viperae に基づく実証プロトコル)

ほぼ同構造のプセウドリトス属全般に適用可能。

  1. 花を開く(開腹)
     壺型で口が狭く、通常の筆では届かない。花を“ゆで卵のように半分にカット”して冠部(コロナ)を露出させる。切る前に蜜でベタつかないよう吸水紙で軽く拭くflora-africa.com
  2. ポリニウムを取り出す
     実体顕微鏡下で、極細ピンセットでポリニウム(花粉塊)を連結部(コネクティビクル)ごとつまんで外す。花粉塊はゼリー状で半透明に見える。 flora-africa.com+1
  3. 相手花の“ガイドレール”に挿入
     もう一方の別クローンの花で、柱頭ロック(ガイドレール)の溝にポリニウムの発芽口(germination mouth)を下向きにしてスライド挿入→溝の奥で“カチっ”と噛ませる。これが**鍵(pollinium)と鍵穴(staminal lock)**の関係。 flora-africa.com+1asclepiad-international.orgbarad.asclepiad-international.com
  4. 反対方向も実施(相互交配)
     A→B、B→Aの両方向で複数花にセットして成功率UP。同一株内の花粉では不稔になりやすいflora-africa.com
  5. 結実~採種
     成功すると**対になった袋果(フォリクル)**が肥大し、約6–8週で成熟→裂開時に種が飛ぶので袋掛けで回収。 flora-africa.comHenry Shaw Cactus and Succulent Society

※スタペリア類の“レール差し込み”は可視化が難しく非常に繊細。失敗要因は「向きが逆」「十分に奥まで入っていない」が大半。 asclepidarium.de


いつやる?(開花フェーズの見極め)

  • 花は複数がほぼ同時に開くので、開花1–2日目の新鮮な花を優先。蜜で浸ると操作性が落ちるため、作業前に吸水紙で軽くドライにしてから。 flora-africa.com

代替策(自然授粉を狙う)

  • プセウドリトスは腐肉臭でハエ類を誘引する“サプロミオフィリー”。小蠅などを室内に呼び込めない環境では人工授粉が現実的。一方、ハエ誘引での自然授粉を推す栽培家もいる(屋外/餌誘引など)。ただし衛生面は要注意。 PMCRedditFacebook

なぜ難しいの?

  • スタペリア類の花粉は**粉ではなく“花粉塊(ポリニア)”**で、**細いレールに“向きを合わせて差し込む”**必要があるため。オルキス(ラン)に似た特殊機構asclepiad-international.orgwww2.arnes.si
  • 園芸サイトでも**「プセウドリトスの人工授粉は極めて難しい」**と明言されている。 cactus-art.biz

コツ(現場テク)

  • 照明を真上から、黒い台紙でコントラストUP。
  • ピンセットの先を軽く曲げると“レール沿いに滑らせやすい”。(スタペリア類の手授粉一般のコツ) barad.asclepiad-international.comasclepidarium.de
  • 1花あたり複数のレールがある(方位で“12時・2時…”のように)。1花で2–4箇所トライして命中率を稼ぐ。 flora-africa.com

失敗あるある → 対応


参考・根拠

  • プセウドリトスの人工授粉・詳細手順(花の開腹~レール挿入~結実・採種):Cactus and Succulent Journal(1998)掲載 “The pollination of Pseudolithos caput-viperae and its cultivation from seed” のPDF。 flora-africa.com+1
  • スタペリア類の“鍵と鍵穴”構造と手授粉解説(Asclepiad International/Barad):操作原理とコツ。 barad.asclepiad-international.comasclepiad-international.org
  • 人工授粉は非常に難しい/ハエが主要送粉者:Cactus-Art の解説。 cactus-art.biz
  • コミュニティ事例(難易度の高さ・自然送粉論):Houzz/Reddit。 HouzzReddit

結論はシンプル。

別クローン必須、花粉を摘出して別株へ差し込む――ただそれだけ。

……ただし、この“ただそれだけ”が、恐ろしく難しい。

ハエの気まぐれに頼らずに、自分で結実させたい。

知的好奇心だけでチャレンジしてみます。

🧬 花粉塊(ポリニウム)を探せ

一つ花を切り取って花粉球を探す。

上の花びら?を切除

さらに縦に切断

黄色いのが多分花粉球。

これをほかの花に植え込み。

ガガイモ科なので5個くらいあるはずですが2つしかみあたらず。

「え?これだけ?」と焦りましたが、
もう一株も切り開いてみると……ちゃんと5つの花粉塊を発見!

もう一つ相方の花を切除。

撮影風景

花を切ってからとても臭い。

何のにおいかというと、理科室の机の下の棚を開けたときに、アンモニアとほかの薬品が混ざってカビ臭と合わさった「うっ」てなるあの匂いです。

再構築

もう一株も切り開いてみると……ちゃんと5つの花粉塊を発見!

それを、

これを面相筆の先にそっと乗せ、相手の花の“ガイドレール”に押し入れます。

入れて、抜くとちゃんと花粉が取れるようになっている。

この時、花粉塊がしっかり「カチッ」とはまる感触があるのが理想。
まさに鍵(花粉塊)と鍵穴(ガイドレール)です。

🙏 祈りと結果

A株→B株、B株→A株と、相互に交配。
あとは結実するのを祈るのみ……。

……しかし、2週間後。

花はすべて落ち、袋果のふくらみは一切なし。
結果:失敗。Orz💩

🐝 次なる作戦は……

また花が咲いたら再チャレンジするつもりです。

でも、もし再び失敗したら――
**「先生!できませんでした!」**って言いながら、
最後は……神(ハエ)頼みしかないかもしれません。

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