6月に購入した霧氷玉(Eriospermum titanoides)2株は、無事に発芽を確認しました。
この属らしい繊細な白毛が展開し始め、順調に生育へ向かっています。


一方、1か月前に迎えた霧氷玉1株と、Eriospermum titanoides “titanopsoides”(通称チタノプソイデス)2株は、現在のところ発芽の兆候がありません。
エリオスペルマム属は、冬型球根の中でもとくに発根・発芽が不規則で、動き始めるまでの時間に大きな個体差があります。発芽が早い株は数週間で反応しますが、動かない株は1〜2か月以上そのままというケースも珍しくありません。


一応腐っていないか確認






掘り出してみましたが特に根腐れや溶けはありませんでした。
▷ 発芽しない原因として考えられる要素
- 温度条件が合っていない可能性
発根には昼夜差が適度にあり、15〜22℃程度が最も動きやすい。 - 乾湿のメリハリ不足
この属は「乾燥→微湿→乾燥」のサイクルがトリガーになりやすい。 - 水分過多による球根のダメージ
多湿は腐敗に直結する。特に購入直後は要注意。 - 単純に“まだ動くタイミングではない”個体差
エリオスは発芽スイッチが極端に遅い株が一定数存在する。
現時点では、腐敗の兆候がなければ「待つ」ことが最適解です。
特にチタノプソイデス群は発根が遅い傾向が強く、動き出すまでの幅が広いことが知られています。


▷ 今後の方針
- 過湿を避け、乾燥寄りの管理を継続
- 温度が安定する日中帯に置き、昼夜差をつくる
- 球根表面が硬く保たれているか定期チェック
- 新たな亀裂・軟化・変色がなければそのまま見守る
エリオスペルマム属は、芽が出るまでは不安が続きますが、突然スイッチが入り芽が上がってくることも多い植物です。
焦らず、腐敗リスクだけ避けつつ観察を続けます。
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