マテレア・シクロフィラの様子

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目次

こちらも屋内管理で順調です。

屋内管理のマテレアシクロフィラ(= Gonolobus cyclophyllus 表記で流通することもある、例の“名前が揺れるやつ”)、本日も順調です。

なんと 10粒播種して10粒全員生存
これはもう、発芽率というより「全員合格のクラス」みたいな空気。えらい。君たち、えらいぞ。

ただし一粒だけ、出遅れたせいで光が当たりにくく、ちょっと弱々しい。
植物界にも「席替えで窓際を逃した子」みたいな概念があるんだな…と、しみじみしました。
(ちゃんと光が回るように配置は調整します。窓際、取ってあげたい。)

そして、面白いのがここから。

基部のコルク質っぽい形成が始まりつつあって、

白い薄皮にひびが入ってきました。

見た目のイメージは、ほんと「古い表皮がかさぶたみたいにくっついてる」感じ。
割れ目からは、中の新鮮な緑の表皮がチラ見えしていて、
「皮膚の新旧交代」を目撃してる気分になります。植物の脱皮って、静かだけど迫力ある。

このまま観察を続けたいと思います。

情報も再チェックしておくと、やっぱりこの子は——
塊根・多肉のテンションで乾かしすぎると危ない、湿度寄りの“つる性ガガイモ系”の文脈がしっくり来る。
(※“芋が太る/乾燥地原産/多肉質”みたいな説明が出てきたら、別物混同を疑うのが安全。)

① 基本情報(整理が必要なポイントあり)

  • 学名Matelea cyclophylla
  • :キョウチクトウ科(Apocynaceae)
    (旧ガガイモ科 Asclepiadaceae に含まれていた群)
  • :Matelea
  • 生活型:つる性多年草
  • 分布中南米(主に熱帯アメリカ)

⚠️ 分類上の重要注意

この植物は文献によって

  • Matelea cyclophylla
  • Gonolobus cyclophyllus

として扱われることがあります。

👉 Matelea と Gonolobus は近縁で、再分類が頻発するグループ
👉 現在でも「属の切り分け」が完全に安定していません

そのため、

Matelea cyclophylla = Gonolobus cyclophyllus
として同物異名(synonym)扱いされるケースが多い

という前提で理解するのが安全です。


② 種小名 cyclophylla の意味(ここは確実)

  • cyclo-:円形
  • -phylla:葉

👉 「円形の葉をもつ」

ガガイモ系つる植物では

  • ハート形
  • 卵形
  • 細長い葉

が多いため、丸葉寄りというのは識別点になりやすい特徴です。


③ Matelea 属の一般的な特徴(属レベルで確実)

🌿 形態

  • つる性(他物に絡んで伸びる)
  • 葉は 対生
  • 茎は細く柔らかい
  • 切ると 乳白色の樹液(Apocynaceae 共通)

🌸 花

  • 星形〜皿状の構造花
  • 色は
    • 紫褐色
    • 暗赤
    • 緑褐色
      など地味寄り
  • ガガイモ類特有の複雑な生殖構造をもつ

👉 観賞価値は
「派手」ではなく「構造が面白い」方向


④ 生態・環境(一般論)

cyclophylla 固有の詳細記載は乏しいため、
Matelea 属の一般傾向です。

  • 林縁・疎林・低木帯
  • 半日陰〜明るい散乱光を好む
  • 高温多湿に耐性あり
  • 乾燥には弱め

👉
乾燥地・塊根植物系とは完全に別路線


⑤ 栽培視点のうんちく(安全側)

  • :半日陰〜明るい日陰
  • :乾いたらしっかり(乾燥放置NG)
  • 用土:排水性+保水性を両立
  • 温度:10℃以下は危険
  • 管理:支柱・ネット必須

⚠️
多肉・塊根ノリで
「乾かし気味・断水気味」にすると失敗しやすい。


⑥ なぜ情報が少ないのか(うんちく)

  • Matelea / Gonolobus 周辺は
    • 種数が多い
    • 見た目が似ている
    • 再分類が進行中
  • 園芸的価値より
    分類学・生態学寄りの植物

👉
「論文では見るが、園芸本に出にくい」タイプ。


⑦ まとめ(正確寄り)

  • Matelea cyclophylla
    丸葉を特徴とするガガイモ系つる植物
  • 分類的には
    Gonolobus cyclophyllus と同一扱いされることが多い
  • 塊根・多肉ではない
  • 森林寄り・湿度寄りの管理が基本

補足(重要)

もし今後、

  • 「芋が太る」
  • 「乾燥地原産」
  • 「多肉質」

といった説明が出てきた場合、
👉 別属・別種との混同を疑うのが正解です。

Metelea cyclophylla の「ちょっと変態寄りで面白い」植物うんちく

① ガガイモ界でも珍しい「丸葉偏重主義」

ガガイモ類(Apocynaceae–Asclepiadoideae)は、

  • ハート型
  • 披針形
  • 細長い楕円形

が圧倒的多数派です。

その中で cyclophylla(円葉) はかなり異端。

👉 これは偶然ではなく、

  • 強い直射日光を避ける
  • 葉縁の表面積を最小化する
  • 蒸散をコントロールする

ための森林縁適応型の葉形と考えられています。

つまりこの植物、

「目立たないけど、めちゃくちゃ合理的」

というタイプ。


② 花が地味なのに“構造は激ムズ”

Matelea/Gonolobus 系の花は、
正直言って 見た目は地味 です。

しかし中身は――

  • 花粉は「粉」ではなく 花粉塊(pollinia)
  • 昆虫の脚に
    引っ掛けて持ち去らせる機構
  • 失敗すると昆虫が脱出できず死亡する例もある

👉
送粉難易度:鬼

これは同じガガイモ亜科の

  • フーディア
  • カラルマ
  • スタペリア

などと同系統の“クセ強送粉戦略”。

見た目に反して
送粉は命がけ


③ 「種を作る前提じゃない」戦略

面白いのがここ。

Matelea 属は:

  • 花は咲く
  • でも結実例が少ない
  • 自家受粉情報がほぼない

👉 つまり

「毎年確実に種を作る前提で生きていない」

可能性が高い。

これは、

  • クローン的に長生き
  • 同じ場所に長く居座る
  • 無理に世代更新しない

という “森林の居候型ライフスタイル”

雑草型ではなく、
地味にしぶといタイプ


④ 「塊根にならない」のにコレクターに刺さる理由

Metelea cyclophylla は

  • 塊根 ❌
  • 多肉 ❌
  • 花も派手 ❌

なのに、
なぜ一部の人が刺さるのか?

理由はこれ👇

  • 葉が丸い
  • つるが暴れすぎない
  • 影に映えるシルエット
  • 成長が遅い

👉
“空間デザイン向き植物”

塊根コレクターの中でも
「線」「間」「余白」を見る人に刺さる。


⑤ Matelea / Gonolobus が整理されない本当の理由

分類がグチャグチャな理由は単純で、

  • 熱帯アメリカ産
  • 山地〜低地まで幅広い
  • 微妙な形態差の連続体
  • DNA解析が追いついていない

👉
「境界がはっきりしない種群」

なので、

  • 葉形
  • 花の微差
  • 毛の有無

で分けても
きれいに線が引けない

その結果、

園芸では名前が先に流通
学術は後追い

という状態が続いています。


⑥ 実は“毒の系譜”ど真ん中

Apocynaceae(キョウチクトウ科)は:

  • キョウチクトウ
  • プルメリア
  • フーディア
  • ガガイモ

など、毒性成分の宝庫

Matelea も例外ではなく、

  • 食用記録ほぼなし
  • 家畜毒性報告あり
  • 乳液に刺激性の可能性

👉
「見た目が優しい=安全」ではない。


⑦ 一言で言うと(うんちく圧縮)

Metelea cyclophylla は:

  • 派手じゃない
  • 芋もない
  • でも
    生き方がめちゃくちゃ戦略的な植物

派手な塊根植物の横に置くと、

「あ、この子“賢い側”だな」

って分かるタイプ。

コルク質を太らせる方法も聞いてみました

コルク質を大きく・丸く育てるための基本原理

まず大前提から。

① コルク質ができる正体

コルク質(木栓層・periderm)は、

  • 年数
  • 物理ストレス
  • 水分変動
  • 酸素供給

によって
「保護層として」形成・肥厚します。

👉 つまり
栄養で太るものではない
(芋・塊根とは仕組みが違う)


② 丸くならない最大の原因

よくある失敗はこれ👇

  • 常に湿っている
  • 用土が柔らかすぎる
  • 鉢が大きすぎる
  • 地際が埋まりすぎている

この状態だと:

  • 根は伸びる
  • 茎は伸びる
  • 基部は“必要ない”ので太らない

実践:コルク質を「丸く育てる」具体策

STEP 1|用土は「抵抗を作る」

推奨方向性

  • フカフカ ❌
  • 締まりすぎ ❌
  • やや硬い・水はけ最優先 ⭕

例(ガガイモ・つる性向け)

  • 赤玉(小〜中)6
  • 軽石 3
  • 川砂 or 桐生砂 1

👉 根が「楽に逃げられない」ことで
地際に力が集中します。


STEP 2|鉢は“少し小さい”を維持

なぜ小さい方がいい?

鉢が大きいと:

  • 根が外へ外へ逃げる
  • 地際に負荷がかからない

目安

  • 根が一回り回るくらいで止める
  • 毎年植え替えない(2〜3年に1回)

👉 根域制限=コルク肥厚スイッチ


STEP 3|水やりは「乾湿差を強く」

コルク質肥大に一番効く要素です。

やること

  • 乾くまで完全に待つ
  • 与えるときはしっかり与える

NG

  • ちょい湿り常態
  • 腰水
  • 受け皿放置

👉
乾燥 → 表皮保護
湿潤 → 成長
この切り替えがコルク層を厚くする


STEP 4|地際を“見せる”

これはかなり効きます。

  • 埋めすぎない
  • 地際を少し露出させる
  • 表面を砂利でマルチング

理由👇

  • 酸素に触れる
  • 乾燥刺激が入る
  • 表皮が「守らなきゃ」と判断する

👉 半露出管理は正解


STEP 5|剪定で“上を抑える”

上が暴れると、下は太らない。

実践

  • つる・枝は伸ばしすぎない
  • 節間が詰まる位置で止める
  • 生育期に軽い切り戻し

👉
「上を抑える=下に回す」


STEP 6|肥料は最小限

NG

  • 窒素多肥
  • 液肥多用

OK

  • 元肥少量
  • 効かせない
  • カリ寄りなら少量可

👉
栄養で太ると
コルクじゃなく“柔らかい組織”が増える


丸くなる個体に共通する特徴(観察ベース)

成功している株はだいたい:

  • 成長が遅い
  • 葉が小さめ
  • 節間が詰まる
  • 見た目は「元気すぎない」

👉
「地味だけど締まってる」

これが正解のサイン。


まとめ(短く)

コルク質を丸く育てるコツは:

  • 栄養 ❌
  • 水を控えるだけ ❌

ではなく、

✔ 根域制限
✔ 乾湿メリハリ
✔ 地際露出
✔ 上を抑える
✔ 年数をかける

とのこと

丸くならず割れる理由も聞いてみた

よくある「割れ誘発トリガー」7つ

① 急激な水分供給(最大要因)

典型例

  • 長期間乾燥 → 大量給水
  • 植え替え直後に水多め
  • 夏の急な潅水

👉 内部が一気に膨張
👉 外皮が耐えられず縦割れ


② 若いうちに硬化しすぎた外皮

これ、意外と多い。

起きる理由

  • 強光+乾燥
  • 地際露出しすぎ
  • 早期にコルク化が進行

👉 外皮が“成長余地ゼロ”の状態で固定
👉 後から内部が育つと割れる


③ 成長が「縦優先」になっている

状況

  • 上(つる・枝)がよく伸びる
  • 基部が後追いで太る

👉
形成層の力が「縦方向」に偏る
→ 円周方向が不均等
→ 応力集中 → 割れ


④ 鉢替え・根の更新直後

何が起きる?

  • 新根が一気に活動
  • 水吸収が急増
  • 地上部より基部が先に反応

👉 一時的な“内部膨張ショック”


⑤ 土が柔らかすぎる

フカフカ土は一見良さそうで実は逆。

  • 根が一気に太る
  • 水を抱え込む
  • 成長が急激

👉 外皮はそんなスピード想定してない


⑥ コルク層が不均一

これは見落とされがち。

  • 片側だけ日が当たる
  • 片側だけ乾く
  • 片側だけ地中

👉 皮の厚みが場所で違う
👉 弱いところから割れる


⑦ 種の性質(重要)

正直に言います。

丸くならない種は、どうやっても丸くならない。

  • 本来「割れて更新する」タイプ
  • コルクが鎧じゃなく“板張り”構造

👉 割れ=正解の姿なこともある


割れる個体 vs 丸くなる個体の違い

項目割れる丸くなる
成長速度速い遅い
水管理
外皮早く硬化徐々に更新
柔らかい抵抗あり
見た目荒々しい徳利型

割れは止めるべき?それとも許容?

止めるべきケース

  • 割れが深く内部が露出
  • 湿潤期に割れて腐りやすい
  • 見た目を重視したい場合

許容していいケース

  • 乾燥環境
  • 表面だけのクラック
  • コルクが再生している

👉 自然界では割れてる方が普通


割れを減らす調整ポイント(現実解)

  • 水やりを「量より回数」で緩和
  • 用土を少し締める
  • 地際の露出を控えめに
  • 成長期に上を少し抑える

※ 完全には止められません
※ 「割れにくくする」だけ


一言まとめ

コルクが割れるのは、
その株が“生きて太ろうとした証拠”。

丸くなるのは「たまたま条件が合った結果」。

割れる=失敗
ではありません。

説明が理にかなっていそうです。

大きいひび割れを減らし、大きいコルク質の形成を目指したいので

腰水をそろそろやめて、

霧吹きで、ぎりぎりを責める水やりにしていきたいと思います。

ちなみに挿し木でも太るか聞いてみました。

まず結論を3段階で

① 太るか?

太る

② 実生と同じ太り方か?

ならないことが多い

③ 見た目はどうなる?

👉

  • 実生:芯から丸くなる
  • 挿し木:歪みや割れを伴いながら太る

なぜ挿し木でも太るのか(構造の話)

ポイントは「形成層」

コルク質の肥大は
根があるかどうかではなく
👉 形成層(cambium)が活動するかどうかで決まります。

挿し木でも:

  • 形成層は生きている
  • 維管束は再接続される
  • 二次成長は可能

だから
👉 コルク化・肥大は起こる


でも「実生と同じ」にならない理由

ここが重要。

① 中心軸が欠けている

実生は:

  • 胚軸・主根を中心に
  • **放射状(360°)**に成長

挿し木は:

  • 元は「枝」や「茎」
  • 片側に成長の癖がある

👉
太るけど「真円」になりにくい


② 皮の更新が不均一

挿し木は:

  • すでに硬化した皮を引き継ぐ
  • コルク層が部分的に完成済み

👉
新しく太る部分と
古い皮の境目で 割れ・段差 が出やすい


③ 根の配置が偏る

実生:

  • 主根+側根 → バランス型

挿し木:

  • 発根点が限定的
  • 片寄った根圧

👉
力のかかり方が均等じゃない


実際の見た目の違い

実生タイプ

  • 徳利型
  • 球状
  • 滑らか
  • 成長線が少ない

挿し木タイプ

  • ゴツゴツ
  • 縦割れ
  • コブ状
  • 「鎧感」が出る

👉
どっちが良いかは好み


挿し木で“できるだけ太らせる”コツ

※ 実生超えは狙わない前提で

① 早い段階で「基部固定」

  • 若いうちから
  • 地際をあまり動かさない
  • 植え替え回数を減らす

👉 形成層の方向性を固定


② 上を暴れさせすぎない

  • つる・枝を伸ばしすぎると
  • 太りが後回しになる

👉
剪定でエネルギーを基部に戻す


③ 水は「急激に入れない」

挿し木株は特に:

  • 急膨張 → 割れ直行

👉
少量・回数分けがベター


④ 丸さを狙うなら「半埋め」

  • 全露出:割れやすい
  • 完全埋没:形が見えない

👉
半分だけ埋めると安定しやすい


正直な評価(忖度なし)

項目実生挿し木
太る
丸さ
割れ
迫力
早さ

一言でまとめると

挿し木は
「彫刻的なコルク」
実生は
「造形的なコルク」

どちらも“正解”です。

いつもお世話になっている照鉢テラスコッタさんが挿し木で太らせていたのでかっこよく育てるポイントも聞いてみました

挿し木で「割れを美しくする」仕立て

— コルク質を“事故”ではなく“造形”にする方法 —

まず大前提から。

❌ 割れを「防ぐ」発想は捨てる

挿し木株でコルク質が太る以上、

  • 割れは 起きる
  • 不均一成長は 避けられない

これは欠点ではなく、
👉 **「挿し木である証拠」かつ「表現の余地」**です。

目標はこれ👇
割れをコントロールして、見せる割れにする


割れが「汚く」なるパターン(失敗例)

まず避けたい例を明確にします。

NGな割れ

  • ランダムな細割れ
  • 表面が粉状に崩れる
  • 皮がめくれて内部が露出
  • 割れが途中で止まり、傷に見える

原因はほぼ共通👇

  • 急な給水
  • 急激な成長
  • 全面露出
  • 太らせる時期のミス

「美しい割れ」とは何か

観賞的に評価が高いのは、だいたいこのタイプ。

◎ 良い割れの条件

  • 縦方向に走る
  • 割れ幅が一定
  • 深さがそろう
  • 割れの数が少ない(3〜7本程度)
  • 中央部に芯が感じられる

👉
“樹皮が自分で裂けた”印象があるもの


仕立ての基本思想(最重要)

割れは「起こすもの」ではない

「起こる方向を決める」

これが全てです。


実践ステップ

STEP 1|太らせ期と割らせ期を分ける

これをやらないと9割失敗します。

① 太らせ期(割らない)

  • 水:控えめ
  • 成長:ゆっくり
  • 表皮:硬く作る

期間目安:
👉 コルクが「触って硬い」と感じるまで


② 割らせ期(ここが肝)

  • 温度:安定(20〜28℃)
  • 水:少量・頻回
  • 光:強すぎない

👉
急膨張させないことが最重要


STEP 2|「割れ筋」を事前に作る

これはかなり効きます。

方法

  • 地際〜基部に
  • 縦方向に微妙なストレスを与える

具体例:

  • 鉢の縁に軽く当てる
  • 根元に小石を当てて偏圧
  • 半埋めで一方向だけ露出

👉
形成層が
「ここが弱点だな」
と認識した場所から割れる

※ 刃物で切るのは ❌
自然な力の集中だけ使う


STEP 3|全面露出しない(超重要)

理想は「半露出〜2/3露出」

  • 全露出:
    → 表皮が乾きすぎ、細割れ多発
  • 完全埋没:
    → 割れない or 不自然

👉
乾湿境界線
一番きれいな割れを作る


STEP 4|割れ始めたら“止めない”

初心者がやりがち👇

「割れた!怖い!水減らそう!」

これ、最悪の選択です。

割れ始めたら

  • 水は急に切らない
  • 温度を下げない
  • 触らない

👉
途中で止めると
中途半端な傷になる


STEP 5|割れが完成したら「締める」

割れが

  • 深さが出た
  • 形が決まった

ここで初めて👇

  • 水を一段落とす
  • 光を戻す
  • 成長を抑制

👉
これで
**“割れが定着”**する


割れのタイプ別・狙い分け

① 縦一本割れ(ストイック型)

  • 根元を強く半埋め
  • 一方向だけ乾燥

→ 武骨・彫刻的


② 複数縦割れ(王道)

  • 2〜3方向に軽い圧
  • 半露出

→ 一番評価されやすい


③ ゴツゴツ鎧型

  • 挿し木由来の皮を残す
  • 水を極端に抑えない

→ 野性味・迫力重視


よくあるQ&A

Q. 割れすぎたら戻せる?

❌ 戻らない
→ 次の成長期に「整える」しかない


Q. 割れを増やしたい

❌ 無理にやると崩れる
→ 割れは「少ないほど上品」


Q. 実生っぽくできる?

❌ それは実生の仕事
👉 挿し木は挿し木の美を狙う


最後に(重要な考え方)

割れは欠点じゃない。
割れ方が雑なのが欠点。

挿し木のコルク質は、

  • 完璧な球体にはならない
  • でも「時間の痕跡」は刻める

それを
どう導くかが仕立てです。

とのこと、かなり具体的な情報でした。(他もこのくらい具体的に教えてほしい。笑)

当面は、腰水を卒業して、霧吹き中心の「ギリギリを攻める」水やりへ。
大割れを減らしつつ、コルク質を大きく育てたい。
今はまだ小さいけど、ここからの“時間の刻まれ方”が一番楽しいところです。

引き続き、観察を続けます。

擬人化

実生なので少し子供っぽく。

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