発芽しました。半分くらい。
残り半分は……ええ、カビに召されました。
春の新生活みたいに、希望と絶望が同じ鉢に同居しています。


ただ、救いはあります。
本葉まで出た組が、めちゃくちゃ丈夫そう。
「え?この環境で生き残るの、俺らだけ?」みたいな顔してます。頼もしい。


こちらについても、確度を上げて再調査してみます。
🌸 Bolusanthus speciosus(アフリカ藤)とは?
基本情報
- 科:マメ科(Fabaceae)
- 属:Bolusanthus(単一属に近い扱い)
- 学名:Bolusanthus speciosus
- 英名:African wisteria
- 原産:アフリカ南部〜東部
(南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク周辺)- 生活型:落葉性〜半落葉性の小高木〜低木
👉 名前に「藤」とつくけど、
日本の藤(Wisteria)とは別物。
見た目が似ているだけの“マメ科の別進化ルート”。
🌿 なぜ「アフリカ藤」と呼ばれるのか
理由は単純で強力。
- 紫〜藤色の花
- 垂れ下がる花房
- 開花期のインパクト
👉
「藤っぽい」
ただそれだけ。分類的には:
- 日本の藤:Wisteria(マメ科だがつる性)
- アフリカ藤:Bolusanthus(木本・自立)
つまりこれは
“藤に似た花を咲かせるアフリカの木”。
🌸 花のうんちく(ここ重要)
花の特徴
- 色:淡紫〜藤紫
- 形:マメ科らしい蝶形花
- 房状にまとまって咲く
- 開花期:乾季明け〜雨季初期(地域差あり)
生態的意味
- 雨季の到来を知らせる「季節スイッチ花」
- 送粉者は主に:
- ハチ
- 昆虫類
👉
派手すぎないが、遠目で目立つ色設計
🌳 樹形・成長のうんちく
- 成長はかなり遅め
- 樹形は:
- 直立気味
- 枝は少なめ
- スカスカで風通しがいい
👉
「森の主役」ではなく
乾燥林の脇役エースタイプ。木としての戦略
- 大きくなりすぎない
- 日照を独占しない
- でも確実に生き残る
🌱 葉と乾燥耐性
- 葉:羽状複葉(マメ科らしい)
- 乾季や寒期に落葉しやすい
- 水がないときは迷わず休む
👉
“頑張らないことで生き延びる”設計
🌍 自生環境とうんちく
自生地の特徴
- サバンナ
- 乾燥疎林
- 岩混じりの斜面
共通点は:
- 強光
- 乾湿差
- 栄養は乏しい
マメ科としての強み
- 根粒菌と共生し、窒素固定が可能
- 痩せ地でも成立
👉
「環境に文句を言わない優等生」
🌿 栽培的うんちく(一般論)
- 光:強光〜直射OK
- 水:乾いたらしっかり、常湿NG
- 温度:寒さはやや苦手(霜注意)
- 成長速度:遅い(でも安定)
※ 盆栽・鉢管理では
「花より樹形を楽しむ」向き。
🪴 一言でまとめると
Bolusanthus speciosus(アフリカ藤)は:
派手に伸びず、無理に競わず、
でも“咲くべき瞬間”だけは絶対に外さない、
アフリカの理知的マメ科木本。
実生の開花までの期間を調べてもらいました(4年くらいかかると聞いています)
実生(種から育てた株)の初開花までの目安は、信頼度の高い資料だとだいたいこのレンジです。
初開花までの期間(実生)
- 5〜7年:最も堅い相場 plantuse.plantnet.org+1
- PROTA(Pl@ntUse):「最適条件で若木は 5–7年で開花開始」 plantuse.plantnet.org
- 南アのナーサリー(CJM Tree Growers):「種からだと 6–7年で初開花見込み」 cjmgrowers.co.za
2〜4年で咲く説は?
一部の種子販売サイト等で「2年」「2–4年」という記載もありますが、根拠が薄かったり誇張の可能性があるので、“早咲きした例があるかもしれない”程度に扱うのが安全です。 Heartwood Seeds+2Whimsy and Wonder+2
早まる/遅れる要因(実務)
- 早まる:地植え・長い生育期間(暖かい地域/温室)・十分な日照・根域が広い
- 遅れる:鉢が小さい(根域制限)・日照不足・低温期が長い・肥料や水が少なすぎる
※ただし「盆栽で小さく保っても若く咲く」と言う販売者もいて、ここは情報が混在しています(確度は高くない)。 Heartwood Seeds+2Whimsy and Wonder+2結論:日本で実生から狙うなら、まずは 5〜7年を基本想定にして、環境が良ければ早まるかも、くらいが現実的です。
やり方によっては早まる要因もあるようです。地植えは難しいので、ライト、栄養たっぷりで育てたいと思います。小さいとダメのようですので、今は敷き詰めて植えているので、暖かくなったら、もう少し大きな鉢に植え替えたいと思います。


うんちくが弱いのでもう少し調べてもらいました。
🌳 アフリカ藤の「面白いうんちく」集(ちゃんと根拠ある話だけ)
① 「藤」じゃないのに藤と呼ばれる理由
Bolusanthus speciosus は
マメ科(Fabaceae)・Bolusanthus属。✔ 日本のフジ(Wisteria)
→ 同じマメ科だけど 属が全く別それでも「アフリカ藤」と呼ばれる理由は:
- 花序が垂れ下がる
- 紫〜藤色の房状花
- 春に一斉開花する
👉 見た目の収斂進化(convergent evolution)
つまり「似た環境・似た送粉戦略 → 似た花の形」。
② “speciosus” は伊達じゃない
種小名 speciosus はラテン語で
「見事な」「華やかな」「人目を引く」
南アの樹木で
この speciosus が付く種は、だいたい
- 花が派手
- 開花時に遠くからでも目立つ
- 送粉者へのアピールが強い
👉 植物学者が「こいつは派手だな」と思った証拠。
③ 実は「雨季限定フェス型」の木
アフリカ藤の原産地(南部アフリカ内陸部)は:
- 乾季:長くて厳しい
- 雨季:短いが一気に資源が来る
Bolusanthus speciosus は:
- 普段は地味
- 葉もそこそこ
- でも 雨季に一気に花を咲かせる
👉 「普段は節約、チャンスで全振り」型
これが
実生開花が遅い理由のひとつ。
④ 開花が遅いのは「樹木として正しい」
実生5〜7年は、園芸的には遅く感じるけど:
- サクラ:5〜10年
- フジ:10年以上
- マメ科高木:普通に10年コース
Bolusanthus speciosus は:
- まず 幹を作る
- 次に 根を張る
- 最後に 繁殖(花)
👉
「早く咲かない=失敗」ではなく
“ちゃんと木をやっている証拠”。
⑤ 木材としても評価されている
現地(南ア)では:
- 硬くて丈夫
- 加工性が良い
- シロアリに比較的強い
という理由で
- 家具
- 農具
- 小規模建材
に使われることもある。
👉
観賞用だけじゃなく“実用品種”。
⑥ マメ科らしい「窒素固定」持ち
根に 根粒菌を持つタイプ。
つまり:
- 痩せた土地でも生きられる
- 自分で窒素を確保できる
- 肥料少なめでも成長可能
👉
乾燥地・貧栄養地に適応した
エコ性能高めの樹木。
⑦ なぜ盆栽・鉢栽培で流通するのか
本来は:
- 樹高 4〜7m になる木
それでも鉢栽培される理由は:
- 葉が細かくない
- 枝の節が詰まりやすい
- 切り戻し耐性が高い
👉
「大きくなるけど、管理は聞く」タイプだから
塊根・珍奇植物好き界隈にも刺さる。
おーーー。
雨季(春先)に開花。
種小名 speciosus はラテン語で「見事な」「華やかな」「人目を引く」
根に 根粒菌(マメ科に多く、根っこに菌をつけて窒素を作らせている)を持つタイプ。
面白い情報持ってるじゃん。
育てるコツも聞いてみました
① 初開花までの年数(実例レンジ)
海外で確認できる範囲では:
- 最短例:4〜5年
- 多数派:6〜8年
- 遅い例:10年以上
👉
「5〜7年が現実的な期待値」
(日本で言われるより、海外でも同じ)② 開花した個体に共通する“育て方の方向性”
ここが一番重要。
❌ やっていないこと
- 年中たっぷり水
- 窒素多肥
- 温室でぬくぬく過保護
- 放置で巨大化
👉
“良かれと思ってやる日本式管理”は、ほぼ逆効果
⭕ やっていたこと(共通点)
① 強い日照(ほぼ必須)
- フルサン〜強光
- 日照不足=枝葉だけ増えて花が来ない
👉
「光が足りないと一生咲かない」
と書いている海外育成者も多い。② 水やりは「乾湿メリハリ」
- 乾くまで水を与えない
- 乾季を意識した管理
👉
南アフリカ原産樹木らしい反応。
③ 肥料は極端に少ない
- 窒素(N)控えめ
- カリ(K)寄り
- 成長期でも薄め
👉
葉を育てると花が遠のく
④ ある程度の「ストレス」を与えている
これがかなり共通。
- 根域制限(鉢管理が多い)
- 剪定(枝を作るため)
- 大地に解放しすぎない
👉
「このままじゃヤバい」スイッチを入れる
③ 開花個体の樹形に共通する特徴
これはかなり一致している。
- 樹高はそれほど高くない
- 枝数が多い
- 幹が太りすぎていない
- “若木だけど締まっている”
👉
徒長株はほぼ例外なく未開花
④ 実生 vs 挿し木の海外評価
実生
- 開花は遅いが安定
- 長期的に花数が増える
- 樹としての完成度が高い
挿し木(少数報告)
- 開花がやや早い例あり
- ただし寿命・安定性は不明
- 成功例は限定的
👉
「確実に咲かせたいなら実生」
という評価が多数派。
⑤ 盆栽・鉢管理についての海外見解
これは意外と肯定的。
- 鉢管理でも開花例あり
- むしろ地植えより早いケースも
理由:
- 根が制限される
- 栄養成長が抑えられる
- 花芽分化が起きやすい
👉
盆栽的アプローチは理にかなっているただし:
- 極端に小さくすると逆効果
- 「動ける余白」は必要
⑥ 海外育成者がよく言う決めゼリフ
これは印象的だったので載せる。
“If you grow it like a leafy tree, it will never flower.”
(葉の木として育てたら、一生咲かない)“Starve it a little.”
(少し飢えさせろ)“Sun first, water later.”
(光が先、水は後)
🧠 総まとめ(実用版)
実生で咲かせたいなら
- 強光(最重要)
- 乾湿メリハリ
- 肥料控えめ
- 鉢 or 盆栽的管理
- 剪定で枝数を作る
- 我慢
👉
「育てる」より「抑える」方向


盆栽風の仕立て方も聞いてみました
🌳 アフリカ藤をコンパクト盆栽風に育てる基本思想
まず前提として重要なことをはっきり言います。
**Bolusanthus speciosus は「放っておくとデカくなる木」**です。
なので盆栽風にするには、✂️「切らないと始まらない」
🌱「太らせすぎない」
☀️「光だけは妥協しない」この3点が軸になります。
✂️ 剪定の基本方針(超重要)
① 主幹は「早めに決めて、早めに止める」
おすすめ樹高
- 30〜60cmで主幹ストップ
理由
- 伸ばし続けると
→ 節間が長くなる
→ 盆栽感が消える
→ 花芽が遠のくやり方
- 主幹が目標高に達したら
👉 春〜初夏に 芯止め剪定
② 枝は「短く・多く」
盆栽風にする最大のコツはここ。
NG
- 長い枝を残す
- 先端を伸ばし続ける
OK
- 2〜3節で必ず止める
- 分枝させて枝数を増やす
👉
花は「短枝」に付く可能性が高い
(これはマメ科樹木の一般論として妥当)
③ 剪定タイミングは年2回まで
時期 内容 4〜5月 形作り剪定(最重要) 7月 軽い整理剪定 NG
- 秋〜冬の強剪定
→ 翌年の花芽を落とす可能性あり
🌱 育て方のコツ(盆栽向け)
☀️ 光:これは絶対条件
- 直射日光ベース
- 半日陰だと
👉 葉だけ大きくなり、締まらない👉
「小さく育てたい=弱光」は大間違い
💧 水やり:メリハリが命
基本
- 乾いたらしっかり
- 常湿にしない
狙い
- 成長を抑制
- 節間を詰める
- 花芽分化を促す
🌱 用土:締まり気味が正解
おすすめ配合(例)
- 赤玉(小粒):6
- 軽石:3
- 川砂 or 桐生砂:1
👉
フカフカ用土は NG
→ 根が走りすぎて暴れる
🪴 鉢サイズ:小さめ固定
コツ
- 根詰まり寸前までは我慢
- 毎年植え替えない
植え替え目安
- 2〜3年に1回(春)
👉
根域制限=樹勢制御
🌸 花を狙うなら特に重要な点
盆栽風 × 開花を両立するなら:
- 窒素(N)控えめ
- カリ(K)寄り
- 夏は肥料を切る
ありがちな失敗
- 元気すぎる株 → 一生咲かない
🧠 剪定スタイルまとめ(実践向け)
理想像
- 背が低い
- 枝が多い
- 葉が小さい
- 幹は太りすぎない
👉
「貧相」ではなく
「引き締まった」状態を目指す。
🌳 正直な評価(重要)
- 盆栽化:⭕ 十分可能
- ミニ盆栽(20cm以下):❌ かなり難しい
- 開花:⭕ 条件が揃えば可能
- 放置で成功:❌ ありえない
と面白そうなことが出来そうなので、
発芽率は半分でも、夢は満開。
目標は、数年後の「雨季フェス開花」。
その日まで、うちの実生たちには “カビに負けない体づくり” をしてもらいます。
時間をかけて大切に育てたいと思います。
擬人化ブラッシュアップ






セリフ
🌿 ①「藤に似て、藤にあらず」
「藤だと思われることが多いですね。
……でも、わたしはわたし。
似ていても、同じである必要はありません。」
🌿 ② 一斉開花・短命の美
「咲く時は、迷いません。
長く続かなくても……
一番きれいな瞬間を、ちゃんと差し出しますから。」
🌿 ③ 乾燥地に耐える強さ
「雨が少なくても、生きていけます。
静かに、根を深く張れば……ね。」
🌿 ④ 垂れ下がる花房と所作を重ねて
「下を向いているように見えますか?
……違います。
ただ、落ち着いているだけです。」
🌿 ⑤ マメ科=実を結ぶ性質
「花の後には、ちゃんと実が残ります。
形に残らない美しさだけでは……終わりませんから。」
🌿 ⑥ 木としての強さ
「折れそうに見える?
……ふふ、大丈夫。
思っているより、ずっと硬いんですよ。」






口癖
- 「……そうですね」
- 「急ぐ必要はありません」
- 「咲く時は、咲きますから」
- 「似ているだけ、ですよ」
- 「静かで、結構です」
- 「根は、深いんです」
- 「今は……待ちましょう」




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