ストルマリア・ディスキフェラ播種記録（Strumaria discifera）

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ストルマリア最終第4弾ディスフェラ

ストルマリア播種、ついに最終章。
第4弾は Strumaria discifera（ストルマリア・ディスフェラ）。

……なのですが。

届いた瞬間から、
もう根が出始めている。

早い。
早すぎる。

まだこちら、
植え替えスペースすら準備中です。

先走りすぎです。（笑）

iNaturalist

Strumaria discifera Strumaria discifera is a species of flowering plant in the family Amaryllidaceae, native to west and south-west Cape Provinces. It was first described in 1992. …

🌸 Strumaria discifera の植物うんちく

① 基本情報（確度：高）

学名：Strumaria discifera

科：ヒガンバナ科（Amaryllidaceae）

属：Strumaria

生活型：球根性多年草

原産：南アフリカ・ケープ地方（冬雨型地域）

生育型：冬生育・夏休眠

📚
Kew（POWO）、SANBI 系統で有効種として安定的に扱われている種です。

② 種小名 discifera の意味（ここ重要）

discus = 円盤

-fer = 持つ

👉 「円盤状のものを持つ」

これは Strumaria discifera 最大の識別点で、

✔ 花の中心部に
✔ 明瞭な“円盤状構造（スタミナルディスク）”が発達する

ことを指しています。

Strumaria 属の中でも
この“ディスクの目立ち方”は特異的で、
種名が形態をそのまま表しています。

③ 花のうんちく（最重要ポイント）

花の特徴

色：白〜淡ピンク

花被片：細め・反り返り気味

雄しべ：花被より長く突き出る

中央に円盤状の隆起（ディスク）

👉
Strumaria の中でも
「花を正面から見たときの構造美」に振り切った種。

生態的意味（推定・属一般論）

このディスク構造は：

送粉者の着地点

花粉塊の誘導

花粉の位置決め

といった
送粉効率を上げるための構造と考えられています。

（※ discifera 単独での送粉者一次記録は確認できていません）

④ 葉の特徴（控えめタイプ）

葉は細め〜中細

強いねじれは少ない

ロゼット状に展開

葉数は多くなりにくい

👉
Strumaria prolifera のような
「葉で主張するタイプ」ではなく、

完全に花主役・葉脇役。

⑤ 自生環境（属レベルで確実な範囲）

冬に降雨

夏は乾燥・高温

排水性の高い砂質〜砂礫土

斜面・低木帯・開けた場所

👉
典型的なケープ冬雨型球根の生態

⑥ Strumaria 属内での立ち位置（うんちく）

Strumaria discifera は属内で見ると：

派手さ：中

構造的個性：非常に高い

群生映え：低め

単花鑑賞価値：高い

つまり、

「一株ずつ、顔を近づけて見るタイプ」

⑦ なぜマニア向けなのか

理由ははっきりしています。

写真だとディスク構造が伝わりにくい

花色が淡い

一斉開花の派手さがない

👉
実物を見ないと価値が分からない種

＝
コレクター・観察派向け。

⑧ 栽培的性格（安全側まとめ）

光：明るい場所（直射弱め）

水：冬は控えめに継続、夏は断水

土：排水性最優先

温度：高温多湿に弱い

📌
「甘やかすと腐る」
「乾湿メリハリが合う」

⑨ うんちく的まとめ（一言）

Strumaria discifera は、

「派手に咲かず、
でも花の“構造そのもの”で勝負している球根」

冬雨型球根の中でも
機能美・構造美寄りの優等生です。

⚠️ 未確認・言い切れない点（正直申告）

discifera 固有の送粉昆虫

自家受粉の可否

詳細な個体差・地域変異

👉
ここは 属一般論以上は言えません。