ケーレスさんの恵比寿笑いの種25粒播種してみました。
腰水管理で20度から30度で管理したいと思います。
管理は仙太郎さんに教わったとおりやってみたいと思います。
恵比寿笑いの実生は基本的にサボテンの実生と同じで、
趣味のサボテン多肉植物掲示板 (rara.jp)
1.夜間の最低温度20℃以上
2.発芽するまでは基本的に腰水(1~2センチほどの深さに水を張ったパレットに鉢を入れる方法)
3.蒔種用土は事前にダコニールやダイセン1000倍液などで消毒しておく
4.発芽するまでは50%程度の遮光をする
の4点です。
仙太郎の場合はそれに加え、
1.種も消毒用アルコールで10秒ほど消毒する。
2.我が家では発芽した途端に小さな羽虫のような害虫が発生して実生苗の根を食い荒らすので、蒔種後にベニカファインXを一吹きする。
3.発芽後1年間植え替えせずに済むよう、表面1センチの無肥料用土の下は少量の肥料入りの培養土を入れる。
という手を加えています。
実生の時期は最低温度20℃以上でかつ、苗が体力を消耗しやすい冬に入るまでになるべく大きくしておきたいので、理想は5月中旬から6月ですが、恵比寿笑いの種は1年経つと極端に発芽率が落ちるようなので、今ある種は直ちに蒔いてしまうのが良いかも知れません。
冬の間に加温設備を入れて20℃以上に保ちながら実生をする人もいます。
ですから種を採るのも春が理想で、第1回目の開花で交配し、2ヶ月ほどで採種出来ますから、それを5月に採り蒔きするのが理想です。
採り蒔きの場合は発芽率はほぼ100%で、蒔種後4日ほどで発芽が始まります。
あとは、夏の高温を苦手にしているのでその間はなるべくある程度の太陽光線が当たってかつ風通しの良い場所で過ごさせるのと、冬は下限温度5℃、出来れば最低温度8℃以上を保つようにすることでしょうか。
我が家では温床線入りのフレームで設定温度10℃(実質8℃)で管理しています。
これは実生苗も親株も同じ扱いです。
マダガスカル島の標高2,500メートルの高地に自生しており、パキポディウム属の中では最も高山性の植物です。
恵比寿笑い01 (plala.or.jp)
このため、パキポディウムの中では夏の暑さが最も苦手な品種のようで、、夏の間に温室に置き放しにすると枯死に至るダメージを受けやすく、ダメージを受けた株は秋になっても成長が進まず、冬の前あたりから翌年の春にかけて枯死します。
ダメージを受けてもすぐにはその影響が現れないので、枯れた原因が夏の暑さと気づく人は少ないかも知れません。
と言う事で、春から秋まではとにかくお外が大好きな植物で、5月から10月まではずっと日は当たっても雨の当たらない軒下のシンビジウムの葉陰などに置いてあげると嬉々として過ごします。
最近は黒のプラ鉢を使う人が多いと思いますが、夏の直射日光が当たると高温になって根を傷め易いですから、鉢には直射日光が当たらないようにするか、夏の間だけ白のプラ鉢にはめておくなどするとより良いと思います。
極端な寒さも苦手で、冬は5℃以下にすると春からの成長が鈍ったり止まったりし易いですから、加温設備がない場合は冬の間だけ人間が加温設備の代わりになる寝室の窓際などに置くなどすると良いと思います。
仙太郎は最低温度8℃を保つファーマット加熱設備のあるフレームに取り込んでいます。
春から秋までの成長期の水やりは普通の草花と同じで、切らさないように常にたっぷり与えます。途中で水を切らすと乾期と勘違いするのか、成長期でも葉を落としてしまうことがあり、その場合は当然、成長が鈍ります。
仙太郎が昭和時代に恵比寿笑いの小苗をよく買っていた五十鈴園主さんは雨ざらしで構わないと言っており、実際雨ざらしで土の表面にこけが生えている状況も見ていますが、仙太郎は今でも6月の長雨に曝すほどの勇気はありません。ただしこれは実生5年目までの栽培方法で、それを過ぎてからは成長期の水やりは過湿が続くのを避けるようにします。
大きくなっても根は丈夫ですから、培養土は普通のサボテン用で何も問題はありません。
最初に恵比寿笑いを買った時に見つけたサイトでとても有益な情報があり感謝しています。
おやすみなさい。