プラティケリウム・ウィリンキーRU56(P.Willinckii RU56)

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― 擬人化から始まる、浅すぎる沼入り ―

とうとう、ビカクシダにも手を出し始めました。

正直、ビカクシダは最後にやろうと思っていました。

なぜなら、

👉 場所を取る
👉 板付けが増える
👉 壁が必要になる
👉 たぶん戻れなくなる

からです。

つまり、園芸界の中でもかなり危険なジャンル。

「置き場がなくなったら最後にやる植物」

くらいの位置づけでした。

ところが。

なぜか先に、

浅い。

オレンジ川よりも浅すぎるスタート。👉 擬人化のイメージ

が湧いてしまいました。

これが入口。

浅い。

オレンジ川より浅いスタート。

でも、植物趣味というものはだいたいそんなものです。

「かっこいい」
「羽っぽい」
「キャラにできそう」

この程度の軽い気持ちで扉を開けると、だいたい奥に沼があります。


ビカク初心者、まず人に聞く

ビカクシダは完全に初心者です。

なので、まずはインスタで遊んでいただいている @mimu2ndseason さんにいろいろ教えていただきました。

初心者でもいけそうな種類、湿度の考え方、管理の雰囲気など。

お忙しい中、本当に感謝です。

こういうジャンルは、ネット検索だけだと情報が多すぎて逆に迷子になります。

だから、実際に育てている人の感覚はかなり大事。


そして徘徊おじさん、発動

その後。

いつものやつです。

👉 メルカリ
👉 ヤフオク
👉 画像検索
👉 またメルカリ
👉 またヤフオク

完全に徘徊おじさん。

今回は擬人化から入ったので、自然と選ぶ基準がこうなりました。

👉 背中の翼っぽいかどうか

植物選びとして正しいかは分かりません。

でも、自分の中ではかなり正しい。

そして気に入った株を購入しました。

購入したのは @jun_plants さんのところ。

購入前後でいろいろ教えていただき、本当にありがたかったです。

届いた感想

で、届きました。

感想。

👉 で、でかい。

思っていたより、でかい。

そして見てのとおり、

👉 ダブルヘッド。

普通なら、最初のビカクシダは単頭の扱いやすい株を選ぶのがセオリーかもしれません。

でも私は違う。

なぜなら、

👉 背中の翼にしたいから。

ただそれだけ。

それだけで確かな満足。

園芸の合理性、時々こういうところで負けます。

さらに子株まである

よく見ると、子株も発見。

これがまた嬉しい。

もう少し大きくなったら切り分けられる可能性があるとのこと。

つまり、

👉 親株
👉 子株
👉 未来の分身

全部入り。

いきなり情報量が多い。

さらに

確認すると、胞子が付いている葉も2枚発見。

これはもう、

👉 こそぎ取るしかねぇ。

ビカク本体を買ったはずなのに、胞子培養まで視野に入る。

おいおい、初回からやることが増えすぎている。

でも私にとっては、いいことづくめの株でした。

そもそもウィリンキーRU56とは何者か

今回の株は、

プラティケリウム・ウィリンキー RU56
Platycerium willinckii ‘RU56’

として入手しました。

園芸では Platycerium willinckii として普通に呼ばれていますが、Kew POWO では Platycerium willinckii は現在、Platycerium bifurcatum subsp. willinckii のシノニム扱いで、受理名側はジャワからスラウェシに分布し、湿潤熱帯バイオームに生えるとされています。

つまり、ラベルとしては、

👉 園芸ラベル:Platycerium willinckii ‘RU56’
👉 分類重視:Platycerium bifurcatum subsp. willinckii ‘RU56’

という感じで見ておくのが安全そうです。

ただし、RU56 が園芸上のクローン・選抜名として扱われている場合、分類名とは別に「園芸名としてのRU56」が重要になります。


RU56の印象

届いた株を見ると、

👉 長く垂れる胞子葉
👉 細長い分岐
👉 青緑〜緑の葉色
👉 大きく立ち上がる貯水葉
👉 かなりの存在感

という印象です。

よく見る「純白ウィリンキー」というより、今の状態では青緑〜濃緑寄りの長葉系ウィリンキーに見えます。

ただし、白さはトリコーム、光量、乾き具合、葉の成熟度で変わる可能性が高いと思います。

ここは今後観察。


ビカクシダの葉は2種類ある

初心者としてまず押さえておきたいのがここ。

ビカクシダには大きく分けて、

👉 貯水葉・盾状葉
👉 胞子葉

があります。

Wisconsin Horticulture でも、ビカクシダ類は基部葉と胞子葉の2種類の葉を作り、胞子葉は種によって立ったり垂れたり、分岐具合が異なると説明されています。

つまり、ただ葉っぱがいっぱいある植物ではなく、

👉 株元を守る葉
👉 観賞と繁殖を担う葉

が分かれているわけです。

ここがかなり面白い。


貯水葉・盾状葉・外套葉

株元を包む丸い葉。

これが貯水葉です。

役割はかなり多いです。

👉 根と成長点を守る
👉 板や木に株を固定する
👉 水分を保持する
👉 落ち葉やホコリ、有機物を集める
👉 自分用の腐植ポケットを作る

茶色くなっても、基本的には重要な葉です。

Wisconsin Horticulture でも、茶色くなった盾状の基部葉は根を固定・保護するため、自然に落ちるまで取り除かない方がよいと説明されています。

初心者がやりがちな危険行動。

👉 「枯れてるから取ろう」

これ、ビカクでは罠っぽいです。

茶色い貯水葉は、ゴミではなく装甲。

つまり、

👉 古い葉ではなく、株元の防具。

剥がしたら防御力が下がる可能性あり。


胞子葉

いわゆる鹿角っぽい葉。

今回の株では、長く垂れて、翼のように見える部分です。

役割は、

👉 光合成
👉 観賞上の主役
👉 成熟すると胞子をつける
👉 種や系統ごとの個性が出る

ウィリンキーRU56の場合、この胞子葉の長さ、垂れ方、分岐、葉色、トリコーム感がかなり重要になりそうです。

つまり今回の自分の目的、

👉 背中の翼にしたい

とはかなり相性が良い。


成長点

一番大事な場所です。

ここが蒸れたり傷んだりすると、株全体が危険。

ビカクシダは水が好きなイメージがありますが、成長点を常にびしょびしょにするのは怖そうです。

水をやるなら、

👉 しっかり濡らす
👉 でも風で乾き始める
👉 蒸れっぱなしにしない

このリズムが大事そうです。


ビカクシダは着生植物です。

Kew POWO でも Platycerium bifurcatum は着生植物として扱われています。

つまり、普通の鉢花のように土の中で根を広げる植物とは少し違います。

根の役割は、

👉 板や水苔に固定する
👉 水分を拾う
👉 有機物由来の養分を拾う

という感じ。

だから根まわりは、

👉 乾きすぎない
👉 でも空気が入る
👉 蒸れっぱなしにしない

このバランスがかなり重要になりそうです。


初めてのビカク管理:自分用メモ

今回は初ビカクなので、かなり慎重にいきます。

基本は、

👉 明るい日陰
👉 強めの間接光
👉 直射は慎重に

暗すぎると胞子葉が弱くなり、貯水葉も締まりにくそうです。

ただし、いきなり強い直射は葉焼けリスク。

室内LEDなら、今の植物棚環境はかなり合いそうですが、葉先が傷むようなら距離や風、水のリズムを調整します。


基本は、

👉 しっかり濡らす
👉 乾き始める
👉 また濡らす

のリズム。

NCSU Extension でも、板や樹皮に着生状態を再現して育てることができ、根を完全に乾かし切らず、しかし水はけよく管理することが説明されています。

やってはいけなさそうなのは、

👉 貯水葉の内側がずっと水浸し
👉 水苔が常時ぐちゃぐちゃ
👉 風がないのに水を多くする
👉 低温期に水を入れすぎる

湿潤熱帯系なので水分は好き。

でも着生植物なので空気も必要。

この矛盾が初心者には難しい。


かなり重要だと思います。

特に今回の株はダブルヘッドで、貯水葉も大きく、胞子葉も長い。

空気が止まると、

👉 貯水葉内が蒸れる
👉 水苔が乾かない
👉 カビが出る
👉 根が弱る
👉 葉先が傷む

可能性があります。

室内なら弱めのサーキュレーターを常時、または日中だけでも回した方が良さそうです。


温度

安全に見るなら、

👉 生育向き:24〜30℃
👉 最低ライン:15℃以上を意識
👉 冬は20℃以上あると安心

くらいで考えたいです。

UF/IFAS でも、ビカクシダは暖かく湿度のある気候でよく育ち、寒さから守る必要があると説明されています。

「Thai Wild 由来」という販売者説明があったとしても、管理としては暖かい湿潤熱帯系の着生シダとして見るのが安全そうです。


肥料

薄めで十分そうです。

👉 成長期に薄い液肥
👉 濃肥は避ける
👉 冬や低温期は控える
👉 有機質を入れすぎると虫やカビに注意

ビカクは貯水葉で有機物を集める植物なので、濃い肥料で急成長させるより、薄く継続の方が合いそうです。


増やし方

1. 子株分け

一番現実的そうです。

今回の株にも子株があるので、かなり楽しみです。

ただし、すぐ外すのは危険。

安全そうな条件は、

👉 子株に成長点がある
👉 小さい貯水葉がある
👉 根がある程度ある
👉 親株から無理に剥がさない
👉 暖かい時期に行う

このあたり。

小さいうちは乾燥にも蒸れにも弱そうなので、分けるなら慎重に。


2. 胞子培養

今回、胞子も見つけてしまいました。

これはもう、やるしかない。

ただし、胞子から育てた場合はクローンではありません。

RU56の胞子から育てても、厳密には「RU56そのもの」ではなく、

👉 RU56由来胞子苗
👉 RU56 sporeling

という扱いが安全です。

ここは大事。

クローンとしてのRU56を増やしたいなら、基本は子株分け。

胞子は個体差が出る実生的な楽しみ。


今回の株で見るポイント

今後見るべきポイントは、

良いサイン

👉 新しい貯水葉が緑で出る
👉 胞子葉が伸びる
👉 葉先が連続して枯れ込まない
👉 貯水葉の内側が腐らない
👉 板にしっかり張る
👉 葉色が青緑〜白っぽく締まる

注意サイン

👉 成長点が黒ずむ
👉 貯水葉の内側がぬめる
👉 水苔が常に重い
👉 胞子葉の葉先が連続して枯れる
👉 葉が急に薄く垂れる
👉 カビ臭い

特に今回の株は貯水葉が大きく重なっているので、水やり後に内側が乾き始めるかはかなり見たいところです。


そして野望。

ま今回、ビカクシダを買って思いました。

👉 ますます3Dプリンターが欲しい。

理由は単純。

👉 擬人化フィギュアを作って、背中にビカクを植えたい。

もう完全におかしい。

でも、かなりやりたい。

一応、Blenderでデータまでは作っています。

これを今後、

👉 分解パーツにする
👉 板を付けられるジョイントを作る
👉 3Dプリンターを買う
👉 出力する
👉 塗装する
👉 背中にビカクを背負わせる

道のりは長い。

でも、かなり楽しい。

アマゾンポイントを貯めて3Dプリンターを買う野望、ここに始まりました。

擬人化コンセプト

今回の擬人化コンセプトは、

👉 枝垂れるビカクの胞子葉を天使の翼に見立てる

です。

ビカクシダは、葉の形がかなりキャラクター向きです。

特にウィリンキー系の長く垂れる葉は、完全に翼。

今回は葉色の濃いタイプと白っぽいタイプがあること、蝙蝠蘭という名前もあるようなので、

👉 ダーク側
👉 ホワイト側

の2パターンで作成しました。

入り口は浅かった。

でも出口はもう見えません。

偏愛植物図鑑にも登録しました。👇

まとめ

今回、ついにビカクシダに手を出しました。

きっかけは、

👉 擬人化したくなったから

という、かなり浅い入口。

でも結果として、

👉 RU56の株
👉 ダブルヘッド
👉 子株つき
👉 胞子つき
👉 管理勉強開始
👉 胞子培養計画
👉 3Dプリンター野望
👉 擬人化図鑑登録

まで一気に進みました。

初ビカクとしては情報量が多すぎます。

でも、かなり楽しい。

とりあえず今は、この大きな翼みたいな胞子葉を眺めながら、

👉 「最後にやる植物のはずだったんだけどな……」

と思っています。

そしてたぶんこれは、最後ではなく、

ビカク沼の入口でした。

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