3Dプリンター鉢作成日記(僕たちの失敗)

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目次

前回のおさらい

僕たちの失敗

3Dプリンター初心者、サポート材地獄を見る

3Dプリンター鉢。

概ね形になってきたと思ったら、

またやりました。

失敗です。

欲張りすぎたのかもしれません。

いや、欲張りました。

完全に欲張りました。

今回のテーマは、

鉢の底面積を少し小さくして、

重ねて横置きできるようにすること。

植物棚はすぐ満員になります。

鉢も増える。

植物も増える。

置き場所は増えない。

この世の理不尽です。

だからこそ、

重ねられる鉢は正義。

スタッキングできる鉢は文明。

そう思って、角鉢を再設計しました。

そして私は考えました。

「せっかくなら、鉢を重ねた状態で印刷できるのでは?」

はい。

3Dプリンター初心者が一度は考えるやつです。

「一気に出せば効率いいじゃん」

という悪魔のささやき。

結果。

サポート材地獄。

サポート材、多すぎ問題

印刷自体は終わりました。

終わりましたが、

出てきたものを見て思いました。

これは鉢なのか。

それともサポート材の森なのか。

サポート材が多すぎる。

多い。

とにかく多い。

もはや鉢を印刷したというより、

鉢の周囲にサポート材という名の要塞都市を建設した感じです。

そして剥がす。

慎重に剥がす。

さらに剥がす。

パキッ。

はい。

割れました。

でしょうね。

という音でした。

もう、こちらも薄々わかっていました。

「これ、無理じゃない?」

と思いながら作業していました。

でも人間には、

分かっていても進んでしまう瞬間があります。

サポート材を剥がす時の私は、

完全に古代遺跡を発掘する考古学者。

ただし遺跡は壊れる。

重ねた鉢、取れない

さらに問題は続きます。

重ねて印刷したせいか、

鉢同士がそのまま取れません。

分離しない。

離れない。

仲が良すぎる。

「重ねられる鉢」を作ろうとしたら、

「二度と離れない鉢」になりました。

重ねられる、の意味が違う。

しかも印刷もやや不調。

重ねたことでレジンの流れや露光、サポートの付き方が悪くなったのか、

全体的に怪しい仕上がり。

もうさんざんです。

3Dプリンター初心者あるある。

「効率化しようとして、全部やり直しになる」

身に沁みました。

サポート材は悪ではない。でも増えすぎると敵

ここで学び。

サポート材は悪ではありません。

むしろ必要です。

浮島を支える。

造形中の変形を防ぐ。

剥がれを防ぐ。

レジンプリントでは、サポート材が作品の命綱になる場面もあります。

ただし、

増えすぎると敵になります。

特に今回のような組子模様の鉢は、

細い線。

空間。

内側。

外側。

隙間。

というサポート材が入り込みやすい要素の集合体です。

サポート材が必要な場所と、

絶対に来てほしくない場所が近すぎます。

まるで植物棚の水やり。

水は必要。

でも葉の中心に溜まると怖い。

何事も適量が大事です。

設定を見直す

気を取り直して、

配置とサポート設定を再確認しました。

今回試してみたのが、

「シェル内の内部サポートを生成する」

のチェックを外すこと。

この設定を外すと、

組子の内側に発生するサポート材が減るとのこと。

今回のように、

内部に細かい模様がある鉢ではかなり重要です。

ただし注意点もあります。

内部サポートを減らすということは、

本来支えるべき場所を支えなくなる可能性もあります。

つまり、

サポート材が減ってラッキー!

だけではありません。

浮島がないか。

途中で崩れそうな形がないか。

スライサーのプレビューで確認する必要があります。

3Dプリンターは、

「設定を変えたら全部解決」

ではなく、

「設定を変えたら別の問題が出る」

世界です。

植物栽培と同じです。

水を増やすと育つ。

でも増やしすぎると腐る。

光を増やすと締まる。

でも増やしすぎると焼ける。

3Dプリンターも完全に植物です。

いや、違います。

でも似ています。

そして印刷を仕掛けて結果を待ちたいと思います。(レジン足りるかな?)

このレジンがなくなったら、ABSライク3.0 8Kレジンを使ってみたいと思います

ライクが気になりますが、ABSっぽい感じにはなると期待しています。

一斗缶から液体を出す問題

そしてもう一つの現実問題。

一斗缶から液体を出すのが大変。

これ、地味に困ります。

口を上にしても、

液体の粘性が低いと、

思ったより漏れる。

こぼれる。

垂れる。

こちらは慎重にやっているつもりなのに、

液体側が自由すぎる。

そこで家にあるものをかき集めました。

ストロー。

ホース。

そしてサイフォン。

理科の時間です。

高い位置から低い位置へ、

液体をゆっくり移す。

結果、

こぼさず入れられました。

勝利。

小さな勝利。

3Dプリンター生活は、

本体の性能だけではなく、

こういう周辺作業の改善がかなり大事だと実感します。

ただし、

IPAなどの引火性がある液体を扱う時は、

換気。

火気厳禁。

手袋。

静電気にも注意。

ここは本当に大事です。

趣味で事故るのは笑えません。

植物棚が燃えたら、

たぶん心も燃え尽きます。

IPA洗浄液が濁ってきた

洗浄用のIPAもだいぶ濁ってきました。

レジンプリントを続けていると、

これは避けられません。

最初は透明だったIPAが、

だんだん白く濁り、

いかにも

「私はもう働きました」

という顔になります。

そこで紫外線照射。

IPA内に残った未硬化レジンを硬化させて沈殿させます。

しばらくすると、

底に堆積物が出てきました。

これをろ過しようとしたのですが、

ここでも問題発生。

メッシュが荒いと全部通過。

細かいと目詰まり。

ちょうどいいが存在しない。

園芸用土の微塵抜きでも似たようなことがあります。

荒いと抜けない。

細かいと詰まる。

結局、

今回はデカンテーション。

沈殿物は下に残し、

上澄みだけを保管。

これは一次洗浄用のIPAとして再利用しようと思います。

仕上げ洗浄には綺麗なIPA。

一次洗浄には少し使い込んだIPA。

これなら無駄も減ります。

ただし、

硬化したレジン残渣や汚れたIPAの処理は、

自治体のルールや製品の安全データに従って処分。

ここは適当にしない方がいいところです。

趣味は楽しく。

廃液は真面目に。

Mercury Plus V3.0、かなり考えられている

洗浄・二次硬化機の便利さです。

使っているのは Mercury Plus V3.0

このタンク、

かなり考えられています。

洗浄タンクの底には磁石で回転する撹拌機構があり、

洗浄液が高速で回転します。

雰囲気としては、

理科室のマグネティックスターラー。。

あるいは小さな洗濯機。

造形物に付いた未硬化レジンを、

ぐるぐる回る洗浄液で落としてくれます。

手で振るより圧倒的に楽。

そしてタンクを外して、

ターンテーブルをセットすると、

そのまま二次硬化機になります。

紫外線を当てながら、

ゆっくり回転。

底面側にも光が回りやすく、

全体をまんべんなく硬化できます。

レジンプリンターは、

印刷して終わりではありません。

洗浄。

乾燥。

二次硬化。

ここまでがセットです。

むしろ後処理の方が重要と言ってもいいかもしれません。

だからこの一台で洗浄から二次硬化までできるのは、

かなりありがたいです。

レジン系3Dプリンターを使うなら、

洗浄・硬化機はほぼ必携だと思います。

次はABSライク3.0 8Kレジンへ

今使っているレジンがなくなったら、

ABSライク3.0 8Kレジンを試してみる予定です。

気になるのは、

「ライク」

です。

ABSではなく、

ABSライク。

つまり、

ABSっぽい。

どのくらいABSっぽいのか。

名前の通り、

少し粘りや耐衝撃性がある方向なのか。

細い組子鉢に向いているのか。

気になります。

今回のような細かい模様の鉢では、

硬すぎてパキッと割れるより、

少し粘ってくれる方が助かります。

もちろん実際に出してみないと分かりません。

ここも実験です。

植物もレジンも、

結局は自分の環境で試すしかありません。

そして再挑戦

サポート材地獄を経験し、

一斗缶サイフォンを覚え、

IPA再利用の方針も見えてきました。

そして配置と設定を見直して、

再度印刷を仕掛けました。

あとは待つだけ。

レジン、足りるでしょうか。

ここも地味に怖い。

印刷中にレジンが足りなくなる想像だけで、

心拍数が上がります。

植物でいうと、

腰水しているつもりが、

朝見たらカラカラだった時の気持ちに近いです。

まとめ

今回は失敗でした。

欲張って鉢を重ねて印刷。

結果、

サポート材地獄。

剥がす時に割れる。

重なったまま取れない。

印刷も不調。

もうさんざん。

でも、

こういう失敗こそ経験値です。

サポート材の量。

配置。

内部サポート設定。

洗浄液の管理。

一斗缶からの移し替え。

IPAの再利用。

レジンの種類。

全部、実際にやってみないと分からないことばかりです。

3Dプリンターは、

データを作る機械ではありません。

失敗を現物で見せてくれる先生です。

かなり厳しい先生です。

容赦なく割れます。

でもその分、

次に何を直せばいいか教えてくれます。

ということで、

あとは明日まで出来上がり待ち。

今度こそ、

サポート材地獄ではなく、

桜亀甲組子鉢として帰ってきてほしい。

頼む。

割れないでくれ。

くっつかないでくれ。

レジンも足りてくれ。

3Dプリンター鉢開発、

まだまだ続きます。🖨️🌸🪴

桜組子→桜井幸子→かわいい→恵比寿もかわいい→僕たちの失敗→森田童子(今ここ)→明日は士童播種と植物連鎖が止まりません。。

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