3Dプリンター鉢作成日記

  • URLをコピーしました!
目次

エンボスヒーターとサポート地獄と、ロマンのランニングコスト

前回の失敗を踏まえ、

今回は鉢を重ねて印刷しませんでした。

大事なことなのでもう一度言います。

重ねて印刷しませんでした。

前回は欲張って、

「重ねて印刷すれば効率いいじゃん」

と思った結果、

サポート材地獄。

剥がす時に割れる。

重なった鉢は取れない。

印刷も不調。

まさに、

3Dプリンター初心者あるある全部盛り。

ということで今回は反省しました。

鉢は個々に配置。

欲張らない。

効率より成功率。

大人になりました。

たぶん。

印刷直後、今回は良さそう

印刷直後。

見た感じはかなり良さそうです。

前回のような、

「これは鉢なのか、サポート材の森なのか」

という絶望感は少なめ。

もちろん、印刷直後なのでまだ油断はできません。

レジンプリントは、

出力された瞬間が完成ではありません。

洗浄。

乾燥。

二次硬化。

サポート除去。

必要なら削り。

ここまで終わって、ようやく完成です。

植物でいうなら、

発芽した瞬間に勝利宣言するようなものです。

発芽はうれしい。

でも本番はそこから。

3Dプリントも同じです。

出力はうれしい。

でも本番は後処理です。

今回の秘密兵器、エンボスヒーター

そして今回の秘密兵器。

エンボスヒーター。

もともとはレジンの気泡抜きで使っていたものです。

これを何に使うかというと、

印刷面から造形物を剥がす時に温める。

@asuka_plants さんから、

「温めると剥がしやすい」

と教えていただきました。

ありがとうございます!

以前、冷やすと体積差で剥がしやすくなる、という情報は見たことがありました。

でも温める方向もあるとのこと。

なるほど。

レジンやビルドプレート側のわずかな膨張差なのか。

レジンの硬さや粘りが変わるのか。

接着面の応力が変わるのか。

正確な理由はまだ分かりません。

ただ、実際にやってみる価値はあります。

いつもの剥がし方

普段は、

ヘラを少し刺す。

隙間にIPAを吹きかける。

レジンを少し柔らかくする。

焦らずゆっくり剥がす。

という感じでやっていました。

ただ、これもなかなか神経を使います。

力を入れすぎると割れる。

角度が悪いと欠ける。

ヘラが入りすぎると傷がつく。

レジンプリントの剥がし作業は、

陶芸の仕上げというより、

手術です。

しかも患者はすぐ割れます。

温め作戦、成功

今回はエンボスヒーターで少し温めながら剥がしてみました。

少しコツはいります。

温めすぎない。

一点に当て続けない。

焦らない。

そしてIPAを使う場合は要注意。

IPAは引火性があるので、

IPAを吹いた直後にヒーターで温めるようなことは避けた方が安全です。

換気。

火気厳禁。

熱源の扱い。

ここは本当に大事です。

趣味で事故るのは笑えません。

植物棚も心も燃え尽きます。

今回は慎重に作業して、

きれいに剥がすことができました。

これはかなりうれしい。

小さな勝利です。

洗浄、二次硬化、そしてサポート地獄

その後、

洗浄。

二次硬化。

そしてサポート材との格闘。

そしてサポート材との格闘。

今回もサポート材はあります。

ありますが、前回よりはかなりマシ。

肉厚にしたこと。

サポートも若干少なめにできたこと。

そのおかげで、ある程度きれいに剥がすことができました。

とはいえ、

完全にスルッとはいきません。

組子鉢は細い。

穴が多い。

線が多い。

入り組んでいる。

つまり、

サポート材が絡みやすい。

サポート材から見れば、

「ここ、住みやすそう」

みたいな構造です。

やめてください。

住まないでください。

残ったサポート材はリューターで削る

そしてサポート材との格闘。

今回もサポート材はあります。

ありますが、前回よりはかなりマシ。

肉厚にしたこと。

サポートも若干少なめにできたこと。

そのおかげで、ある程度きれいに剥がすことができました。

とはいえ、

完全にスルッとはいきません。

組子鉢は細い。

穴が多い。

線が多い。

入り組んでいる。

つまり、

サポート材が絡みやすい。

サポート材から見れば、

「ここ、住みやすそう」

みたいな構造です。

やめてください。

住まないでください。

残ったサポート材はリューターで削る

残ったサポート材は、リューターで削ってみました。

リューターの先端が小さかったので、

時間はかかりました。

多少凸凹も残りました。

でも、何とか完成。

ここで思いました。

リューター大事。

ただし先端の種類も大事。

細かい部分用。

広い面用。

削る用。

ならす用。

磨く用。

用途ごとに先端を揃えると、仕上げの効率がかなり変わりそうです。

3Dプリンター本体を買えば終わり。

ではありません。

洗浄機。

IPA。

手袋。

ヘラ。

リューター。

ヤスリ。

フィルター。

レジン。

替えの容器。

気づけば周辺アイテムが増えていきます。

植物趣味で鉢と用土が増えていくのと同じです。

沼は本体ではなく、周辺から深くなります。

重ねられるっていいね

そして今回。

重ねられる鉢になりました。

これがかなり良い。

植物棚はすぐ満員になります。

鉢を保管する場所も必要です。

使っていない鉢を重ねられるかどうかは、実用面でかなり大事。

重ねられる。

それだけで収納性が上がります。

鉢としての完成度が上がった気がします。

見た目だけではなく、使い勝手。

これが実用品としては大事です。

植物を入れる鉢なので、

飾って終わりではありません。

使えてこそ鉢。

でも課題は出る

上手くいったように見えます。

見えますが。

また課題が出ました。

3Dプリンターはすごいです。

一つ解決すると、

新しい課題を三つ持ってきます。

先生としてはかなり厳しい。

課題1:丸鉢の底が思った厚さになっていない

まず丸鉢。

底が思った通りの厚さになっていません。

これは設計で意図的に肉厚にすれば何とかなりそうです。

ただ、ここで難しいのが、

厚くすれば強くなる。

でも重くなる。

レジン使用量も増える。

硬化収縮や洗浄のしやすさも変わる。

厚ければ正解、というわけではありません。

植物の用土と同じです。

水持ちを良くすれば乾きにくくなる。

でも蒸れやすくなる。

排水性を良くすれば根腐れしにくい。

でも乾きやすくなる。

設計も栽培もバランスです。

課題2:洗浄液が汚いとレジンが残る

次の課題。

洗浄液が汚いと、乾燥した時にレジンが残る。

これはかなり実感しました。

IPAが濁ってくると、

洗っているつもりでも、

薄くレジンが残ることがあります。

乾燥後に白っぽくなったり、

表面が少しベタついたり、

細部に汚れが残ったり。

対策としては、

二次洗浄工程を追加する。

または最後に新品のIPAを噴霧して、全体を洗い流す。

このあたりになりそうです。

ただし問題があります。

IPAを大量に使います。

コストがかかります。

保管も必要です。

廃液処理も必要です。

レジンプリントは本当にランニングコストがかかります。

水溶性レジンに切り替える案もありますが、

水溶性だからといって排水口に流して良いわけではありません。

未硬化レジンを含む洗浄水は、基本的に硬化処理や適切な廃棄が必要です。

水で洗える。

イコール処理が楽。

とは限らない。

ここは注意したいところです。

課題3:組子が外れている部分がある

次に組子。

一部、外れている部分がありました。

ある程度、厚みにランダム性を持たせて、

力が一点に集中しないように設計してみました。

しかし、

強度保持のメイン部分ではない細い部分がつながっていない。

これが、

印刷時点でつながっていないのか。

洗浄時に外れたのか。

サポート材との分離時に取れたのか。

そこを再確認する必要があります。

ここは大事です。

原因によって対策が変わります。

元データで細すぎるなら、設計修正。

印刷時の欠損なら、角度や露光、サポートの見直し。

サポート除去で取れるなら、サポート位置や太さの調整。

原因を間違えると、修正してもまた同じことが起きます。

植物の不調と同じです。

水切れなのか。

根腐れなのか。

光不足なのか。

肥料焼けなのか。

原因を間違えると、対策が逆効果になります。

3Dプリンターも観察が大事です。

課題4:虐待試験

そして一番難しいのがこれ。

虐待試験。

鉢として使うなら、

紫外線。

屋外環境。

温度変化。

水。

用土。

植物の根。

このあたりにある程度耐える必要があります。

でも、それを短時間でどう試すか。

ここが悩ましい。

UVライトで長時間照射。

水に浸ける。

乾燥と湿潤を繰り返す。

屋外に放置する。

落下させる。

軽く曲げる。

いろいろ考えられます。

ただ、実際の屋外劣化は時間がかかります。

紫外線で脆くなるのか。

熱で歪むのか。

水分で変化するのか。

硬化不足が後から効いてくるのか。

実用品にするなら、ここは避けて通れません。

見た目が良いだけでは鉢としてはまだ弱い。

植物を入れて、しばらく使って、初めて分かることがあります。

レジン選び問題

そこで気になっているのがレジンの種類です。

@88th_platycerium_arsenal さんに教えていただいたような、

強度のあるABS系レジン。

今回届いたABS likeレジン。

この「like」がどこまで近いのか。

かなり気になります。

ABSではなく、

ABS like。

つまり、

ABSっぽい。

この「っぽい」がどこまで本気なのか。

細い組子には、

硬くてパキッと割れるレジンより、

少し粘りのあるレジンの方が向いていそうです。

さらに強度のある tough レジンも気になります。

ただし、お値段が高い。

2倍以上するものもあります。

ここで現実が来ます。

ロマンにはコストがかかる。

思いのほかランニングコストがかかる。

植物もそうです。

種は安い。

でも鉢、用土、ライト、棚、ファン、加温、置き場所。

気づけば種より周辺が高い。

レジンプリンターも同じです。

本体を買ったら終わりではありません。

そこからが始まりです。

レジン変更問題

さらに、レジンの種類を変える場合。

Jupiter2のレジン自動供給のポンプやチューブ内をどう洗浄するのか。

長期間(1カ月以上)使用しないときのポンプの洗浄方法。

これが分からない。

説明を探しても、はっきりした記載が見当たりません。

これはかなり困ります。

レジンを切り替えるなら、

前のレジンがチューブ内に残るのか。

混ざって問題ないのか。

硬化しないのか。

洗浄する必要があるのか。

どうやって洗浄するのか。

このあたりが気になります。

かなり面倒なことになるのか。

それとも意外と簡単なのか。

分からないので問い合わせてみました。

jupiter 2 を1カ月以上使用しない場合は、レジン供給ライン内のレジンが長期間滞留することによる硬化や沈殿を防ぐため、IPA(イソプロピルアルコール)を使用して供給ラインおよびポンプ内部を洗浄していただくことを推奨しております。

推奨手順は以下の通りです。

・VAT内のレジンを回収する
・供給ボトルおよび供給ライン内のレジンをできるだけ排出する
・IPAを使用して自動供給機能を動作させ、供給ライン内を循環洗浄する
・その後、ポンプを空運転させてライン内のIPAをできるだけ排出する
・残留したIPAは時間の経過とともに揮発します

また、別の方法として、新しいレジンを使用して供給ライン内の古いレジンを押し出すことも可能ですが、レジンの消費が発生します。

なお、供給ラインを洗浄せずに保管する場合は、レジンボトル(レジンバッグ)をプリンター背面の高い位置に取り付けたままにせず、取り外して机の上など低い位置に保管してください。高低差による重力の影響で、レジンが徐々にノズル側へ流れ出る可能性があります。

ノズル先端については、レジンを拭き取り、遮光した状態で保管していただければ問題ありません。

また、長期間保管後に再使用する際は、供給ライン内に残っていたレジンや洗浄液の影響を避けるため、最初に少量のレジンを排出してから印刷を開始することをお勧めいたします。

分からない時に自己流で突っ込むのは危険です。

新しいレジンで押し出す。

長期保存の場合はIPAで洗浄も可。

とのこと。

前途多難の組子鉢

ということで、

組子鉢。

前途多難です。

でも面白い。

かなり面白い。

ロマンはあります。

桜亀甲の透かし模様。

通気性。

排水性。

鉢としての美しさ。

植物との相性。

自分で設計して、自分で出力して、自分で使う。

これはかなり楽しいです。

ただし現実もあります。

強度。

洗浄。

後処理。

耐候性。

レジン代。

IPA代。

時間。

失敗。

サポート材。

全部ついてきます。

ロマンだけで突っ走るには、

少し財布と時間が心配です。

擬人化フィギュア化という本来の目的

そしてふと思いました。

そもそも光造形を選んだ理由。

植物擬人化キャラクターをフィギュア化したかったからでは。

鉢を作るためだけではなかったはずです。

いや、鉢も作りたい。

でもフィギュアも作りたい。

植物を育てたい。

投稿も作りたい。

写真も撮りたい。

種も播きたい。

時間が足りません。

趣味が多いのではありません。

一つの趣味が枝分かれしすぎているだけです。

植物



3Dプリンター

レジン

洗浄

耐久試験

フィギュア

擬人化

また植物

完全にループしています。

まとめ

今回は、前回の失敗を踏まえて、

重ねずに個別配置で印刷。

エンボスヒーターで剥がしやすくする方法を試し、

洗浄、二次硬化、サポート除去、リューター仕上げまで行いました。

結果として、

重ねられる鉢としてはかなり形になってきました。

ただし課題もたくさん出ました。

丸鉢の底の厚み。

洗浄液の汚れ。

組子の一部欠損。

耐候性試験。

レジンの強度。

ランニングコスト。

レジン変更時の自動供給システム洗浄問題。

一つ解決すると、

次の課題が出てきます。

でも、

それが面白い。

植物栽培もそうです。

播いて終わりではない。

発芽して終わりではない。

育てながら、観察して、失敗して、改善する。

3Dプリンター鉢も同じです。

作って終わりではない。

印刷して終わりではない。

使って、壊して、直して、また作る。

このままロマンを求めて組子鉢を突き進むのか。

それとも、

「そろそろ本来の目的だった擬人化フィギュアに戻ろうか」

となるのか。

悩ましい日々が続きます。

ただ一つだけ確かなことがあります。

前途多難なものほど、

なぜか楽しい。

そして、

こういう時ほど、

たぶんまた次も印刷してしまいます。🖨️🌸🪴

あと、プライムデーも近いので👇から購入していただけるとありがたいです!!

おすすめ

下のアマゾンから入って、記載しているもの以外でも購入してもらえると励みになります!

☟おすすめ よかったらここから経由して何か(ドッグフードでもいいです)買ってもらえると嬉しいです

プランティーションイワモト
¥3,960 (2025/11/06 17:29時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

↓30個以上買うならスリット鉢 マジカルポット 75 2号×50個 約225cc 肉厚 サボテン | チャームのほうが得だと思います(6000円以上買えば送料無料なのでさらにお得。)

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

☟マグァンプKはアマゾンよりホームセンターの方が安いです。

ハイポネックス
¥2,312 (2025/11/11 13:33時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
サカタのタネ
¥732 (2025/11/09 17:19時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

↓最近はホームセンターに売っていないのでここから買うとよいと思います。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
メネデール
¥1,164 (2025/11/11 13:33時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
フローラ(Flora)
¥2,400 (2025/11/09 15:15時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次