うつぼ錦白花W開花で受粉!(アボニア・クイナリア・アルストニー(Avonia quinaria ssp.alstonii))

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久しぶりの投稿です。

なぜなら!

ついに、

アボニア・クイナリア・アルストニーのW開花が来ました。

うつぼ錦白花。

Avonia quinaria ssp. alstonii。

現在の分類では Anacampseros quinaria subsp. alstonii とされることもありますが、園芸ではまだまだアボニア、うつぼ錦、アルストニーあたりの名前で呼ばれることが多い植物です。

分類名は変わっても、

可愛いものは可愛い。

そこは変わりません。

そして今回、

2株同時開花。

これはかなりうれしいです。

Google画像検索で見ても、2株同時開花の写真はあまり多くないのではないでしょうか。

少なくとも、自分の中ではかなり貴重な瞬間です。

ということで、

インスタ用に撮影。

いい。

かなりいい。

白い花。

銀白色の枝。

侘タット寂びタット感。

そして一晩しか咲かない儚さ。

この瞬間のために育てていたと言ってもいいくらいです。

いや、普段の姿も好きです。

でも花が咲くと、

「君たち、そんな顔もできたの?」

となります。

植物、急に本気を出してくる。

5株作戦、報われる

そもそも今回、うつぼ錦白花は5株用意していました。

目的は、

種を採りたい。

そして、

侘タットを作りたい。

この2つです。

侘タット。

寂びタット。

白アボニア。

この組み合わせ、絶対に似合うと思っていました。

銀白色の枝が密に重なり、

小さな塊根から白い花が咲く。

派手ではない。

でも強い。

静かなのに目を引く。

これはもう、侘び寂び界の小型モンスターです。

そんな中で2株同時開花。

君たち、えらい。

本当にえらい。

開花タイミングを合わせてくれるだけで、栽培者の好感度が爆上がりです。

うつぼ錦白花とは

うつぼ錦白花こと、アボニア・クイナリア・アルストニーは、南部アフリカの乾燥地に生える小型の塊根性多肉です。

地上部には細い枝が密に出て、その枝を銀白色の鱗片のようなものが覆います。

この銀白色の見た目がとにかく良い。

白い。

乾いている。

渋い。

草なのに、すでに骨董品感があります。

新しいのに古い。

小さいのに年季がある。

植物界の古道具屋です。

この白い鱗片状の部分は、強い光や乾燥から身を守るための装備のように見えます。

乾燥地の植物は、見た目が可愛いだけではありません。

だいたい何かしら生き残るための理由があります。

可愛い顔をして、かなり実用的。

そこがまた良いです。

白花はとにかく儚い

そして花。

白花です。

これがまた儚い。

咲いたと思ったら、

すぐ終わります。

一晩だけ。

植物界の期間限定イベントです。

しかもゲリラ開催。

「本日限定です」

「再入荷未定です」

「閉店時間は植物の気分です」

という感じです。

人間側は完全に振り回されます。

開花を見逃さないように確認する。

写真を撮る。

受粉する。

また写真を撮る。

角度を変える。

ピントが合わない。

焦る。

花は待ってくれない。

完全に時間制限イベントです。

RPGなら右上にカウントダウンが出ています。

受粉作業もちゃんとやります

今回はせっかく2株同時に咲いたので、受粉作業もちゃんとやりました。

最初は面相筆で挑戦。

やさしく。

丁寧に。

花粉を取って、

相手の雌しべへ。

……と思ったのですが、

花粉がうまく筆につきません。

思ったよりつきません。

面相筆、今回はやや不発。

植物の受粉作業は、道具よりも相手の花の状態が大事だと改めて思いました。

花粉が出ているか。

雌しべが受け取れる状態か。

花の角度はどうか。

花が小さすぎないか。

人間の手が震えていないか。

最後の要素が一番怪しいです。

最終手段、雄しべごと行く

面相筆でうまくいかなかったので、

作戦変更。

ピンセットで、相方の雄しべごと取って、

もう一方の雌しべにこすり付けました。

やり方としてはかなり直接的です。

上品さはありません。

しかし確実性はあります。

植物界の婚活に、

ピンセットを持ったおじさんが介入しています。

絵面としてはなかなかです。

でも、種を採りたい。

その一心です。

結果、

花粉まみれになりました。

雌しべ周辺も、

花弁も、

こちらの気持ちも、

だいぶ花粉まみれです。

これは期待したい。

いや、期待しすぎると外れた時につらいので、

少しだけ期待します。

かなり少しだけ。

でも内心はかなり期待しています。

雌しべの形が違う?

写真を撮って、あとから見返していて気がつきました。

雌しべの先端が、

株によって少し違うように見えます。

片方は、

先端が割れているだけのように見えるタイプ。

もう一方は、

雌しべの先端にふわふわしたものが付いているように見えるタイプ。

ここ、かなり気になります。

もしかすると、

雌しべの成熟具合。

柱頭の開き方。

花粉を受け取りやすいタイミング。

そういった違いが出ているのかもしれません。

もちろん、まだ推測です。

花の個体差かもしれません。

開花してからの時間差かもしれません。

でもこういう違いを見つけると、

一気に観察が面白くなります。

植物趣味の危険なところは、

「花が咲いた。きれい。」

で終わらないところです。

「雌しべの先端、違くない?」

が始まります。

そして写真を拡大します。

さらに拡大します。

もう完全に変態観測です。

受粉のポイントを考える

今回やってみて思った受粉のポイントは、

まず、開花を見逃さないこと。

白花アルストニーは花が短命なので、咲いた日に作業するのが大事そうです。

次に、花粉が本当に出ているかを見ること。

筆で取れない場合、花粉が少ないのか、まだ出ていないのか、筆との相性が悪いのかを考える必要があります。

そして、雌しべ側が受け取れる状態かどうか。

今回のように、柱頭の先端の見え方が違うなら、どちらの状態で受粉したものが成功するのか、記録しておく価値があります。

さらに大事なのが、別株の花粉を使うこと。

自家受粉できる可能性がある植物でも、別株同士で受粉できるなら、その方が種子に期待しやすいかもしれません。

今回は2株同時開花なので、まさにチャンスでした。

植物側が、

「今です」

と言ってくれたようなものです。

こちらは、

「了解しました」

と言いながらピンセットを持つだけです。

明日ももう一花咲きそう

そして、明日ももう一花咲きそうです。

これは熱いです。

白アボニア受粉チャレンジ、第2ラウンド。

明日は別株の花粉を採取して、もう一度受粉したいと思います。

今日の花粉。

明日の花粉。

どの株からどの株へ。

どの日に受粉したか。

このあたりは記録しておきたいところです。

できればラベルにも書いておきたいです。

人間はすぐ忘れます。

特に植物が多いと忘れます。

「これはどの花粉を付けたやつだっけ?」

となります。

未来の自分は信用できません。

なので記録です。

植物栽培で一番信用できないのは、

未来の自分の記憶です。

種ができたら最高

今回の目標は、やはり種です。

白アボニアの自家採種。

これはかなり楽しみです。

種ができたら、

播きたい。

観察したい。

増やしたい。

侘タットにしたい。

また受粉したい。

こうして沼が深くなっていきます。

植物趣味は怖いです。

花が咲く。

うれしい。

種が欲しくなる。

種ができる。

播きたくなる。

発芽する。

置き場所がなくなる。

でもうれしい。

この矛盾こそ植物趣味です。

まとめ

久しぶりの投稿は、

うつぼ錦白花のW開花と受粉作業でした。

アボニア・クイナリア・アルストニー。

園芸名では Avonia quinaria ssp. alstonii として親しまれる白花の塊根性多肉です。

今回は2株同時開花。

一晩しか咲かない儚い白花が、2株並んで咲くというかなりうれしい瞬間でした。

最初は面相筆で受粉しようとしましたが、花粉がうまくつかなかったため、ピンセットで雄しべごと取り、相手株の雌しべにこすり付けました。

結果、花粉まみれ。

かなり直接的な受粉作業になりました。

写真を見返すと、雌しべの先端の形が株によって違うようにも見えました。

先端が割れているだけのもの。

ふわふわしたものが付いているように見えるもの。

この違いが受粉のタイミングや柱頭の成熟に関係しているのか、今後の観察ポイントになりそうです。

明日ももう一花咲きそうなので、

別株の花粉を採取して、もう一度受粉してみます。

うつぼ錦白花。

儚い。

可愛い。

渋い。

そして受粉作業は意外と忙しい。

一晩だけの花に振り回されながら、

今日も植物に完全に主導権を握られています。

種、できてくれますように。🌱🤍

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