テフロカクタス・ゲオメトリクス播種方法公開

かれこれ１年前。

ゲオメトリクスの難関にぶつかり、検索しても

キッチンペーパー、ジップロック、電子レンジで２分。数年後に発芽など、いろいろな方法が乱立していてうまく播種できていないという情報のみ。

カビた種を拾い出し、種一つ一つを細かく観察し、分解し、ネットの情報の点と点がすべてが繋がり、

単身赴任の真冬の真夜中ひらめいた方法。

電子レンジや、発芽に数年かかることからこの種は硬実種子ではないかと思い、種を観察し、本体を見つけ蓋の部分も見つけだしました。

ゲオメトリクスの播種方法として検索してもどこにも出ていない方法なので世界初公開になります。

公開するにあたりメタボタメソッドとして播種方法を広めてもらえると嬉しいです。

ではどうぞ。

播種方法

浸漬

まず、種をネメデール、オーソサイド水溶液で2時間くらい浸漬させます。（ふやかします。）

水でも大丈夫だと思いますがおまじない程度に殺菌しておきます。

殻割り

ふやかした種を取り出しその後先端をデザインナイフで削ります（☟動画

先端の固い方を削り、最後に蓋を取るのですが

コツとしては

種を置いて少しづつ表面を削ります。

途中で赤丸で囲った白い線が見えてきますので、

種本体を傷つけないギリギリまで削り込みます。

反対側も同じように削ります。

最後に、白い部分と外側が狭い方をナイフで軽く刺して（青い○の部分）

てこの原理で開ける感じで蓋をはがします。

そうすると中身が見えるはずです。

これで殻割は完成です。

１００粒とか作業するとだんだん疲れて手がプルプルしてくるのと老眼で１から２割くらい失敗します。（泣）

用土

用土は赤玉三本線の細粒とマグァンプＫを混ぜたものを鉢底に敷いて、表土にはジフィーミックスを敷きます。

根が繊細なので、表土は細かく柔らかいものを使うようにしてください。

☟アマゾンや楽天、ヤフーに飛びますがここから経由して何か買ってくれると励みになります。

そして、微塵が出なくなるまでシャワーで洗い流します。

鹿沼土はコケの原因になるので屋内管理の場合は入れないほうが良いです。

いろいろな情報に惑わされ、いろいろな用土や配合を試しましたが、最終的に赤玉三本線とマグァンプＫだけで十分に育つことがわかりました。

☝ただし注意点としては赤玉の欠点である経年劣化による通気性と排水性の悪化を防ぐため、

次のことに注意してください。

・三本線か超硬質のものを使う。

・スリットの多い鉢を使う（マジカルポット推奨）

☟ここから買ってくれると嬉しいです。

播種

先端（割った方）を土にさすか、横向きに置くようにします。

その後、クリアファイルを置いて保湿を高めます。

好光性種子なので高透明のクリアファイルがおすすめです。

殻割で先端を傷めたり、悪い種でなければ発芽します。

早ければ翌日、遅くとも１週間以内には発芽すると思います。

ただし、コケが発生しやすく、コケに飲み込まれると芽が出ても、腐ることがあるので、

時折日光に当てたり、発芽後、時折表面のコケを除去したり、気持ち乾燥させる方が良いです。

播種後の育成環境

育成環境は腰水、屋内ＬＥＤで平均２０℃～３０℃くらいの環境で育てています。

発芽してしまえば、夜は１０～１５℃くらいまで下がることもありますが特に影響はなさそうです。

種の殻を取るタイミング

自然に殻が取れることもありますが、半分から１／３くらいは自然にとれないものがあります。

その際の種の殻を取るタイミングは絶妙で、

取るタイミングが早すぎると枯れやすいです。

遅すぎると取れずに枯れます。

遅いものを無理やりとると葉が取れて死にます。

結果、多少芽が小さくても殻が取れるなら取った方が生存率は上がります。

根元をピンセットでつまんで、種を手で触って、スッと抜ける頃が一番良いです。

早いと、無理やり引っ張れば取れる感じです。

遅いと、何をやっても取れず、ちぎれてしまいます。

苔の様子

このくらいならまだまだ大丈夫ですが、芽まで侵食するようでしたら取り除いてください。

表面からは水を上げずに、腰水だけで数日置くと、表面が割れてきます。

２か月目の様子です

ある程度大きくなったら

われた表土をピンセットでぺりぺりめくるとコケだけきれいに取れます。

その後、シャワーでジフィーミックスを洗い流し赤玉土と置き換えます。

実生ならではの多頭など観察すると面白いです

概ね半年から１年くらいの様子です

最後に

ということでゲオメトリクスの播種方法どうでしたか。

昨年末時点googleで英語、日本語で検索しても出来ないので世界初だと思います。

電子レンジを使ったりペーパータオルやジップロック浸漬などの方法しか見つかりませんでした。

その点と点を解析。

電子レンジや、発芽に数年かかることから、

この種は硬実種子ではないかと思い、種を観察し、分解。

本体を見つけ蓋の部分も見つけだしました。

さあ！ゲオメトリクス新時代の幕開けです。（狭っ）

メタボタメソッド使ってやってください！

おすすめ

☟おすすめ　よかったらここから経由して何か（ドッグフードでもいいです）買ってもらえると嬉しいです

☟マグァンプＫはアマゾンよりホームセンターの方が安いです。

伏線回収

今回の記事でお判りいただけたと思いますが、

ゲオメトリクスは一見白い頭の部分が種のように見えます。

しかし、

本体は先端の固い殻の中にあったのです。

これを見つけた時はとても感動しワクワクが止まりませんでした。

そして芽が出た時の感動。

決して忘れません。

その浮かれ気分から、いつもの変人属性発動。

本体は別のところにある。という伏線を☟の記事で記載していました。

初春さんは体が本体ではなく、頭の花飾りが本体というネタがあります。

それを表現していましたが、

わかりにくすぎて誰も理解できない自己満足でしたが１年経ち、今日ようやく説明でき、伏線回収できました。

すっきり。

皆さんの良いクリスマスプレゼントになれば幸いです。

良いクリスマスを！！