ハオルチア・ソルディダ播種(Haworthia sordida)

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「汚れた」なんて名前、発芽直後にはまったく似合わない

国内で採れたハオルチア・ソルディダの種子をゲットしました。

これはうれしい。

国内採種。

鮮度に期待できる。

しかもソルディダ。

渋い。

硬い。

強そう。

名前の響きもなんだか格好いい。

ということで、40粒ずつ2回に分けて播種しました。

購入した方に聞いたところ、屋内管理できるなら涼しくなるまで待つよりすぐに蒔いたほうがよいとのこと。

初発の写真は撮り忘れました。

またやりました。

植物趣味あるあるです。

大事な瞬間ほど、作業に夢中で写真を撮り忘れます。

「これは記録しなければ」

と思った時には、もう播き終わっています。

人間の記録能力は、植物の発芽より不安定です。

なので今回は、2回目の播種分の写真です。

目次

いつもの播種ルーチン

今回もいつものように、

メネデール+ベンレートの希釈水に一晩浸漬。

そしてそのまま播種しました。

2回目は42粒。

40粒予定でしたが、数えたら42粒ありました。

こういう時、少し得した気分になります。

種子界のボーナストラックです。

一晩浸ける理由は、まず吸水。

乾いた種子に水を含ませて、発芽の準備をしてもらうためです。

さらにベンレートでカビ対策。

メネデールは初期の立ち上がりに期待して入れています。

もちろん、これをやれば絶対発芽するという魔法ではありません。

浸漬。

殺菌。

保湿。

温度。

光。

用土。

鮮度。

そして最後は祈り。

播種はだいたい、この全部盛りです。

7月29日播種分の結果

先に播いた7月29日分は、

40粒播種して18粒発芽。

発芽率としては45%くらいです。

ハオルチアとしては、悪くない数字だと思います。

ただ、今回面白かったのは、同じように播いたつもりでも、保湿の差がかなり出たように見えることです。

保湿がちゃんとされていた方は、明らかに発芽が良い。

一方で、保湿が甘かった方は発芽が少ない。

これはかなり分かりやすい差でした。

種子は小さいです。

そして発芽直後の根も小さい。

この段階で乾かすと、かなり厳しいのだと思います。

ハオルチアの実生は、発芽直後に根が用土へ潜り込むまでがかなり大事。

根が出た。

でも乾いた。

終了。

ソルディダとは

ハオルチア・ソルディダ。

園芸では今でも Haworthia sordida と呼ばれることが多いですが、現在の分類では Haworthiopsis sordida として扱われることがあります。

いわゆる硬葉系のハオルチアです。

透明な窓を楽しむオブツーサ系とはかなり雰囲気が違います。

ぷるぷる。

きらきら。

透明感。

そういう方向ではありません。

ソルディダはもっと渋い。

硬い葉。

ざらついた質感。

くすんだ色。

力強いロゼット。

可愛いというより、無骨。

宝石というより、道具。

飾り棚というより、作業台。

そういう格好よさがあります。

ハオルチア界の職人枠です。

「sordida」は汚れた?

そして名前です。

sordida。

意味としては「汚れた」「くすんだ」「薄汚れた」といったニュアンスがあります。

なかなかひどい名前です。

植物に向かって、

「あなたは汚れています」

と言っているようなものです。

失礼にもほどがあります。

ただ、親株を見ると少し分かります。

ソルディダの葉は、つるつるの鮮やかな緑というより、少し土埃をかぶったような、くすんだ質感になることがあります。

乾燥地の岩場で、強光と風と土埃の中にいるような雰囲気。

そこから「汚れたような」という名前になったのでしょう。

でも。

発芽直後を見ると、この名前はまったく似合いません。

発芽直後は、汚れていない

拡大してみると、緑がとてもきれいです。

本当にきれいです。

小さな緑。

透明感のある緑。

まだ汚れていない緑。

名前の意味とは真逆です。

「sordida=汚れた」

いやいやいや。

今の君たちにその名前は早い。

まだピカピカです。

発芽したばかりのソルディダは、どこから見ても清潔感しかありません。

汚れた要素ゼロ。

むしろ、

新緑。

初々しい。

赤ちゃん。

小さな希望。

そんな感じです。

親になると渋くなる。

葉が硬くなる。

色もくすむ。

土埃が似合う姿になる。

でも発芽直後は、ただただきれい。

これはかなり面白いです。

名前は「汚れた」。

でも赤ちゃんは透明感の塊。

人間でいうと、将来「渋い職人」になる予定の赤ちゃんが、今はぷるぷるの新生児として出てきた感じです。

まだ作業着は早い。

まずはベビー服です。

硬葉系でも発芽直後は柔らかい

ソルディダは硬葉系の印象が強い植物です。

葉が硬く、締まった姿になり、いかにも強そうに見えます。

でも発芽直後は当然ながら柔らかい。

小さい。

弱い。

まだソルディダ感はほとんどありません。

このギャップが実生の面白いところです。

親株の姿を知っていると、

「本当にここからあれになるの?」

と思います。

あの硬そうなロゼットに。

あの渋い姿に。

あの土埃が似合う顔に。

この小さな緑の点から本当に行くのか。

植物はすごいです。

そして時間がかかります。

ハオルチアの実生は、短距離走ではありません。

かなり長い付き合いになります。

今日の緑の点が、数年後にようやく「お、ソルディダっぽい」となるかもしれません。

気が長い。

でもそこが良いです。

国内採種のありがたさ

今回の種子は国内で採れたものです。

これはかなりありがたいです。

輸入種子ももちろん面白いですが、国内採種の種子は到着までの時間が短く、保管状態も比較的想像しやすいことがあります。

特にハオルチアのように、種子の鮮度が気になる植物では、国内で採れた種子を播けるのはうれしいです。

もちろん、国内採種だから絶対に発芽するわけではありません。

そこは植物です。

簡単にはいきません。

でも、鮮度に期待できる種子を、すぐ処理して播ける。

これはかなり気持ちがいいです。

種子側のやる気が残っていそうです。

人間でいうと、買ったばかりの参考書くらいやる気があります。

一週間後にはインテリアになるかもしれませんが、播種直後はやる気があるはずです。

まとめ

国内採種のハオルチア・ソルディダを入手したので、40粒ずつ2回播種しました。

2回目は数えてみると42粒。

メネデール+ベンレート希釈水に一晩浸漬して、そのまま播種しました。

7月29日に播種した初回分は、40粒中18粒が発芽。

保湿がしっかりできていた方が、発芽が良いように見えました。

ソルディダは、現在の分類では Haworthiopsis sordida として扱われることがある硬葉系のハオルチアです。

種小名の sordida は「汚れた」「くすんだ」といった意味合い。

親株の土埃をまとったような渋い姿には似合う名前かもしれません。

でも、発芽直後の姿を見ると話は別です。

拡大して見ると、緑が本当にきれい。

汚れたなんて名前は、まったく似合いません。

今はまだ、清潔感のある小さな緑。

将来、渋い硬葉系の姿になる予定の赤ちゃんです。

汚れた名前を背負った、汚れなき発芽。

ハオルチア・ソルディダ。

ここからどんな姿になっていくのか、じっくり観察していきたいと思います。🌱

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