今回、ライトだけで考えればかなりの出費でしたが費用対効果ではそこまで高くないと考えます。
というのも、植物を育てていると必ずと言っていいほど棚問題が発生します。棚を増設する場合
メタルラックで1万円、それに付随して、別途ライト、ファン、カバー、コンセント、制御、ヒーターなどを買う必要が出てきて数万円はかかり、ラック一つ分の場所が増えることにになります。
また、今までのソケット型や照度の弱いパネルライトをROKI-350に置き換えることで、例えばソケットとライト本体で25cmはあるので3段で45cm(1段分くらい)は増やせると思いますし、棚の隅まで植物を置けるのもとても大きいメリットになります。
単純にか価格が高いかもしれませんが、副次的なメリットがとても大きく、費用対効果としては良いと思い、購入に至りました。
用語(ざっくり解説)
- 照度
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照度とは単位面積に入射する光束量で表されます。単位はルクス(lux)です。
- 光束量
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光束とは、光源からある方向に放射された光の明るさを数値化したものです。
- 演色評価指数
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太陽の光で見た色に近いほど数字が高くなります。ROKIとAMATERASUを比べるとAMATERASUのほうが太陽光の下で見た時の色に近いことになります。
- 色温度
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光の色を数値で表現したもので単位は熱力学的温度の K(ケルビン)です。低ければ赤系統5000で白系統高ければ青系統になります。両サイドがAMATERASUで約5,900K、 真ん中がツクヨミで約4,000K ~5,000Kで若干真ん中が暖色系なのがわかります。個人的には好光性種子に対してはTSUKUYOMIのほうが良いと考えています。
参考までに
朝焼けや夕焼け約2500K●
正午の日光約5000K○
曇り空約8000K●
晴天の空約12000K●
- 光量子束密度(PPFD)
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PPFDとは、植物が光合成に必要な光の強さを表しています。具体的には植物が光合成に利用する波長の光(青色(波長400-500 nm)および赤色(600-700 nm))を、一定時間内で一定面積内に受ける光の粒(光子)の量として表しています。
参考までに太陽の直射日光のPPFDは約 2,000 μmol/m2・s程度
曇りの日のPPFDは約 50 〜 100 μmol/m2・s 程度
を覚えておくと植物の照明選びの判断の一助になると思います。
ROKI-350の20㎝のPPFDは約1,300μmol/m2・s程度
ROKI-350の30㎝のPPFDは600μmol/m2・s程度
今までのパネルライト
今まで使っていたパネルライト。単純なコスパは最強だと思います。
60cmでの照度は9,478Luxなので実際には鉢の高さなどがあるので12,000Luxくらいは当たっていてよい感じでした。
ROKIー350 1枚設置
ROKI-350を仮配線で設置しました。さらにパワーアップです。同じ高さ60cmからの照射で16,392Lux。
実生苗や播種でポットを使えば高さが50cmよりは高くなるので20,000Luxくらいはキープできそうです。
ナニナニパキプス君も出てきました。
次は昨日の暫定ではなく、実際に設置したときの高さによる再計測です。
40cmで28,035Lux。
30cmで37,564Lux。
20cmで一気に上がって74,321Lux。
ROK-350 2枚設置
もっと光を!
ということで幅90cm×高180cm×奥45cmのメタルラックに2枚設置してみました。
配線が見苦しいですが、来週には移動撤去するのでこのままの運用にします。
ちなみにこの状態での4隅の50cmでの照度は20,000Luxくらいなので、すべての面で植物管理ができます。
「ふっ。計画通り。」
ちなみに上の段のAMATERASU×2とTSUKUYOMI×1での照度は直下で50cmで30000程度、ライトとライトの間で16,000Lux、ライトの中心線の壁際で6,000Luxと光量にムラが出ていますので鉢を置ける位置が限定されてしまいます。(ライトの中の反射板を外すと集中的な光は減りますが全体に広がるわけではないのでつけたままにしています。)
一番気になっていた恵比寿笑いのおじいちゃんにも全体に光が当たりとても良い感じです。また、播種時も均一に光が当たるので管理しやすいと考えています。(ここ大事)
まとめ
その1とその2を表にまとめると次のようになります。(照度については、私の計測しているアプリのほうが規格より高めに表示されていました。)
品名 | ROKI‐350 100W | NEO AMATERAS LED 20W | NEO TSUKUYOMI LED 20W |
価格(メーカーサイト) | ¥24,990 | ¥13,600 | ¥13,600 |
色温度 | 5,300K~5,700K | 約5,900K | 約4,000K ~5,000K |
演色評価指数 | Ra96 | 高演色Ra97 | 高演色Ra97 |
1ヶ月の電気代 1kWh単価27円で計算 | 約1,000円 | 約200円 | 約200円 |
定格寿命 | 30,000時間 | 30,000時間 | 20,000時間 |
最大照度 PPFD 照射距離30cm-20cm | 29,000-60,000lux 600-1,300μmol/m2s | ||
照射距離40cm | 18,050lux 406μmol/m2s | 21,690lux 507μmol/m2s |
また、照射角が90°なので端から45°の角度まではライトが当たるようになっていますので2枚置けば棚全体に当てることができています。
今回、ライトだけで考えればかなりの出費でしたが費用対効果ではそこまで高くないと考えます。
メタルラックを買うと1万円、それに付随して、別途ライト、ファン、カバー、コンセント、制御、ヒーターなどを買う必要が出てきて数万円はかかり、場所もかさばることになり家庭内不和が発生すると思います。(特に我が家では生後2か月で小型犬より大きい犬が幅を利かせてきているので死活問題です。)
メリットを列挙すると
- 冬に安定して光量を当てられること
- 出張に伴い日中に管理できないので安心できるメーカであること
- 播種管理が増えてきたので面全体で一定の光量を担保できること
- パネルによって高さが節約でき1段棚を増やすことができること
- ROKI-350は照射角90°あるので棚全体を活用できること
があげられます。
ソケットタイプのライトを使っていて棚問題に悩んでいる方は、導入すると、スペースを確保できると思いますのでお勧めです。
最後に一言いいたいことがあります。
Lux! Super Rich!